"書籍・映画"カテゴリーの記事一覧
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IDEA Center For the Voices of Humanity から、「Father Damien .....”A Bit of Taro, A Piece of Fish,and A Glass of Water"」が出版されました。
amazon.comで入手可。
著者は、Anwei Skinsnes Law 、Henry G.Law
本書のまえがきで、「これまで、ダミアンに関する話は数多くの書物や記事で紹介されているが、これらの記述は、一般に、ダミアンの存在によって最も影響を受けたであろう人々、すなわちカラウパパでダミアンと一緒に生き働いた人たちの声や洞察が含まれていなかった。また従前の記述には、ハワイ島やモロカイ島の他地域の教会区民の言葉や見解も含まれていなかった。本書が、これらのこれまで聞かれなかった声に焦点を当てることで、ダミアンに対する知識と理解があらたに深みを得て、より完璧になるのを可能にすることを望んでいる」と述べている。
著者のAnwei Skinsnes Law は、16歳のときにはじめて、カラウパパを訪れ、その後、40年以上にわたり、ハワイのハンセン病の歴史を調査し、カラウパパ居住者の200時間以上のオーラルヒストリーインタビューを行ってきた。1989年には、ハワイ大学公衆衛生学部から公衆衛生学修士号を授与されている。彼女の夫 Henry G.LAW は、初代のカラウパパ国立歴史公園の管理者である。
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国立療養所長島愛生園の入所者である加賀田一さんの新著「いつの日にか帰らん ハンセン病から日本を見る」が、株式会社文芸社から出版され、今日、新著を頂きました。
歴史の現場に立ち会った者のみが語れる事実、わが国の過酷なハンセン病隔離政策のなかで翻弄されながらもつよく結びついた家族との絆、当時の国際的な状況の変遷も踏まえて日本の隔離政策がどのようなものであったかについても、とても読みやすい文章で書かれています。ぜひ多くの方に読んでもらいたいと思います。
加賀田一さんは、1917年生まれ。1936年に長島愛生園に入園。愛生園入所者自治会会長や全患協(現全療協)の中央委員などを歴任。2000年には、「島は動いた 隔離六十年の体験から「小島の春」はいま!」を、文芸社から出版している。
一般の書店でも購入出来ると思いますので、関心のある方はぜひ手に取ってみてください。
「いつの日にか帰らん」(加賀田一著)
2010年1月15日 初版第1刷
出版社:株式会社文芸社
価格:定価本体1400円+税
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KSB瀬戸内放送 山下洋平記者の著書 『あの時、バスは止まっていた 高知「白バイ衝突死」の闇』が、刊行されました。定価:本体1,500円+税、出版社:ソフトバンククリエイティブ(株)
http://www.ksb.co.jp/at_that_time/
山下洋平記者が、2007年8月から取材を開始した「高知白バイ衝突死事件」について、徹底した取材に基づき、事件の闇を追求しています。ぜひ一読してみてください。
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2009年10月29日、国立療養所邑久光明園創立百周年記念誌「隔離から解放へ」-邑久光明園入所者百年の歩み-が、山陽新聞社から刊行されました。
本書は、邑久光明園の前身「外島保養院」が、第三区府県連合立療養所として、現在の大阪市西淀川区中島町二丁目十番地に誕生して今年で百年を迎えたのを機に、邑久光明園入所者自治会から、外島保養院から邑久光明園までの百年の軌跡をたどり、国の強制隔離絶滅政策により収容された入所者の苦難に満ちた療養生活の歩み、その悲惨な歴史を、より多くの方々に受け止めてほしいとの願いのもと、刊行されました。
貴重な当時の写真等がたくさん収録されています。
一般書店でも発売されています。定価:本体価格2857円+税
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大谷藤郎先生の新著「ひかりの足跡 ハンセン病・精神障害とわが師 わが友」が、(株)メヂカルフレンド社から出版されました。
A5判/532頁/定価4,725円(本体4,500円+税5%) ISBN:978-4-8392-1290-2 第1版/2009年 08月
●目次
- 本書の構成―師、友と出会い、学び得たこと―
第一章 ハンセン病・国家権力と闘ったわが師、わが友
第二章 社会医学の遥かな道―私が見た先駆者たちの足跡―
第三章 人間を見よ―こころを病むとは何か―
第四章 黙々生きる障害児・者こそ「世の光」だ
―重症心身障害者、筋ジストロフィー、難病―
第五章 漂流か、夢見ただけか―戦後日本の医学・医療の流れの中で―
第六章 わが友ハンセン病・戦中派四人組は叫ぶ
第七章 歩もうとした道―私の社会観・人生論― - 本書の構成―師、友と出会い、学び得たこと―
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一昨日、「栗生楽泉園入所者証言集(1)(2)(3)」(編者:谺雄二、福岡安則、黒坂愛衣、創土社刊)を、編者の方からいただきました。心より感謝します。
本証言集には、栗生楽泉園の入所者の中から選ばれた、16人の「陳述書」と35人の「聞き取り」と2人の「書き下ろし」からなる、総勢50人の証言が掲載されている、とても大部で貴重な記録となっています。
編者の言葉として、つぎのように述べられています。
「本証言集では、ただひとつの「歴史的真実」を追うことはしていない。さまざまな異論があるという形で、こうした語りをそのまま掲載している。当事者の語りは、過去の出来事についての語りであると同時に、現在を示す語りでもある、そのような記憶をもって当事者が現在を生きていること、言うなれば「主観的現実(リアリティ)」を再現するのが、まずもっての目的である。」
長島愛生園歴史館でも、田村学芸員が、あらたに入所者20人以上から聞き取りを行い、DVDに収録。歴史館2階映像室で、映像証言集という形で、視聴することができるようになっており、さらに聞き取りを進めています。
又、ハンセンボランティア「ゆいの会」には、国賠訴訟を担当した弁護士や検証会議での被害実態調査の際に、聞き取り調査を担当したソーシャルワーカーが運営委員や会員として加わっており、また県の依嘱を受けた社会復帰支援員としての長島愛生園や邑久光明園での日々の活動のなかで、入所者から聞き取りも行い、邑久光明園の「楓」誌に聞き取りを掲載するなどの活動もしています。
「ゆいの会」でも、それぞれの入所者の生きてきた記録を、今回のような証言集の形で残す取り組みができないかと考えています。
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近代文芸社編集部より、小川秀幸著「かけはし ハンセン病回復者との出会いから」(2009年5月5日発行)をいただきました。
同封されていました編集者からのお手紙には、「本書は、三重放送の小川秀幸氏が書かれたものです。2001年熊本判決後、ハンセン病問題に関わる三重県関係者の取材を重ね、2008年10月放送の「いのちの”格差”~戦争に翻弄された病 ハンセン病~」まで、ハンセン病をテーマとして4本のドキュメンタリーを制作。このドキュメンタリーは2009年度坂田記念ジャーナリスト大賞特別賞を受賞。歴史の証言者が減少しているなか、勇気を持って語ってくれた無念の思いや差別の不合理性さを一人でも多くの方々に知ってもらいたい、そして同じ過ちを繰り返してはならないという、ジャーナリストである著者の強い思いから本書が生まれました。・・・」と書かれています。
「かけはし ハンセン病回復者との出会いから」
出版社 近代文芸社
価格 1575円
発売日 2009年4月
読売新聞 坂田記念ジャーナリズム賞 三重テレビに特別賞
http://chubu.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyo090412_5.htm