ハンセンボランティア「ゆいの会」の1期生でもある神戸大学大学院小林洋司さんらが中心となってがんばっている「ぼらばん」が、邑久光明園で、「集いの広場」建設のプロジェクトを始めるという記事が、神戸新聞に掲載されています。今年のゆいの会の総会の際に、その構想を少し聞かせていただいていました。ゆいの会としても支援したいと考えています。
以下は、2009年6月10日付神戸新聞より引用。
偏見と差別に苦しんできたハンセン病の元患者が暮らす岡山県の療養所で今夏、兵庫県の大学、高校生らが「集いの広場」を建設するプロジェクトを始 める。中心は神戸大生で、療養所に足を運び、歴史を学ぶ拠点にしたいという。学生は「元患者に隔離を強いた歴史を繰り返さないためにも、かかわり続けた い」と意気込む。(中島摩子)
約10年前から療養所で支援活動に取り組む神戸大大学院小林洋司さん(29)をはじめ、甲南女子大、神戸学院大生らでつくるグループ「ESDボランティア塾ぼらばん」が企画。2007年から年1回、療養所内に宿泊し、清掃や元患者に話を聞く活動をしてきた。
市民が療養所を訪れ、ハンセン病の歴史を学ぶ場をつくるため、広場を計画。岡山県瀬戸内市の「邑久(おく)光明園」に建設する。
広場を作るワークキャンプは8月7~13日に行い、40人ほどの参加を見込む。数年かけて完成させる予定で、今回は草刈りのほか、元患者との交流も計画している。
神戸大3年の小西菜緒さん(21)は「国家賠償請求訴訟で差別は終わったと思っていたが、元患者に話を聞き、そうではないと知った。広場作りを通じ、10 年、20年先の光明園の未来を考えたい」。神戸大2年の芝野哲さん(20)も「高齢化が進み、いつのまにかハンセン病問題が社会から消えるのを避けたい。 多くの人と療養所をつなぎたい」と話す。
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0002000023.shtml
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