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一般社団法人ハンセンボランティアゆいの会

ハンセンボランティア「ゆいの会」は、一般社団法人ハンセンボランティアゆいの会となりました。 岡山県瀬戸内市邑久町にある国立ハンセン病療養所長島愛生園 ・邑久光明園でボランティア活動をしています。 本ブログでは,当会の活動のほか,ハンセン病問題に関する 最新の情報も随時掲載しています。           

第5回ハンセン病問題に関する検証会議の提言に基づく再発防止検討会

第5回ハンセン病問題に関する検証会議の提言に基づく再発防止検討会が,以下の日程で開催されます。

日時 4月19日(木)
11:00~13:00/
場所 虎ノ門パストラル 本館1階「葵」(東京都港区虎ノ門4-1-1)
議案 
・「再発防止のための提言」に対する取組状況について(続き)(第6及び8)
・取組状況についての検討
・今後の進め方


第5回再発防止委員会の詳細は,↓

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/04/s0419-2.html

再発防止委員会(いわゆるロードマップ委員会)は,2005年3月の「ハンセン病問題に関する検証会議 最終報告書」での提言を受けた設置されたものです。

上記「最終報告書」784頁では,ロードマップ委員会の設置について,つぎのように書かれています。
「一 提言の趣旨
本検証会議が提出した再発防止の提言を尊重する,というのは国の約束である。
国は提言を実行する責務を有している。ただ,私たちの提言は多岐にわたっており,立法を要するものもあり,運用の改善でまかなえるものもある。時間的に見ても,短期のものから,中長期のものまで多様である。加えて,行政等にはいわゆる「縦割り」「横割り」の壁もあるとされ,これが提言の実施に妨げとなることも懸念される。
このようなことから,上記の提言を具体化するために,国の責任において,本検証会議と同様の独立の第三者機関として「ロードマップ委員会」(仮称)を設置し,この第三者機関が,自ら,提言を具体化するための「行動計画」等を策定し,国・自治体等に対し逐次,計画の実施を求め,実施状況を監視するという仕組みもあわせて提言することとした。「行動計画」の策定等に当たっては,同機関において,提言の具体化に向けたより一層の検討が加えられることを期待したい。
なお本検証会議の提言には,弁護士会,マスメディア,宗教界等,各界に対するものも含まれている。国や自治体等と異なり,提言の実行は「約束」ではないが,これらの提言についても,当該機関等と協議等を重ねることを通じて,自主的な実行のための環境整備に務めることも「ロードマップ委員会」の任務のひとつと考えられよう。
二 提言の具体的内容
1.委員会は,本検証会議と同様の独立の第三者機関とすること。
2.委員会は,本検証会議の再発防止提言を具体化するための「行動計画」等を策定し,国・自治体等に対し逐次,同計画の実施等を求めるとともに,実施状況等を監視することを主な任務とすること。
3.委員会は,本検証会議代表,ハンセン病患者・元患者,その他の公衆衛生等の分野の患者・元患者,医師,弁護士,学識経験者,マスメディア,教育者等の委員から構成すること。
4.委員会には,本検証会議と同様,国等から独立した事務局を置くこととし,同事務局が事務局業務及び起案業務等を担当すること。
5.委員会の活動に必要な費用を負担すること。
6.国等は,委員会の策定した「行動計画」等を誠実に実施するとともに,実施状況を国等に報告すること。」

そして,同最終報告書の「はじめに」の末尾は,「本検証会議の再発防止の提言が「ロードマップ委員会」によって間断なく実施に向かうことを最後に強く要望したい。」と結んでいる。

しかし,現在の再発防止検討会(いわゆるロードマップ委員会)の第3回,第4回を傍聴したものの,毎回,ほぼ国の現在の法律や施策の状況等についての報告に終始しており,最終報告書がロードマップ委員会の任務としたものとは,正直なところ,かなりかけ離れているなという印象を強く抱いています。

今後,この検討会が,どのような方向に進んでいくのかが,傍聴している者にあまりはっきり見えてこない点が,気がかりです。

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