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一般社団法人ハンセンボランティアゆいの会

ハンセンボランティア「ゆいの会」は、一般社団法人ハンセンボランティアゆいの会となりました。 岡山県瀬戸内市邑久町にある国立ハンセン病療養所長島愛生園 ・邑久光明園でボランティア活動をしています。 本ブログでは,当会の活動のほか,ハンセン病問題に関する 最新の情報も随時掲載しています。           

国立療養所邑久光明園と神戸大学大学院人間発達環境学研究科が、協定
ハンセン病市民学会総会・交流集会in瀬戸内の分科会C「ハンセンボランティアの現状と課題」でも、神戸大学大学院人間発達環境学研究科の松岡廣路教授に、「ESDボランティア塾ぼらばん」の活動などを紹介していただきましたが、「ぼらばん」の中心となっている同研究科が、邑久光明園と教育や啓発活動で連携する協定を結ぶという神戸新聞の記事です。

ハンセン病の教育・啓発で協定 神戸大と岡山の施設 

 ハンセン病の元患者が暮らす岡山県瀬戸内市の国立療養所「邑久光明園」と、神戸大大学院人間発達環境学研究科が11月1日、教育や啓発活動で連携する協定を結ぶ。神戸大は2007年度から療養所で学生ワークキャンプを行うなど、元患者と交流を深めてきた。療養所の平均年齢は約82歳。大学側は「多くの人と療養所をつなぎ、ハンセン病問題を後世に伝えたい」と意気込む。

 

 邑久光明園は瀬戸内海の島にあり、187人が暮らす。1938年から「らい予防法」が廃止される96年まで関西の患者らが強制隔離され、兵庫県出身者も多いという。

 これまでの交流は、同研究科を中心にしたグループ「ESDボランティア塾ぼらばん」が進めてきた。定期的に宿泊し、清掃活動をしたり、元患者から体験を聞いたりしてきた。2009年からは、療養所内に市民向けの「集いの広場」を作る計画を進めている。

 協定は、ワークキャンプ学習の推進▽訪問・見学型学習プログラムのモデル化▽阪神間や神戸大での啓発セミナーの開催‐が柱。ワークキャンプで療養所を5回訪れている神戸大4年の小西菜緒さん(22)は「ハンセン病を知らない学生は多いが、療養所を訪れて一人ひとりの声を聞くことは、ほかの差別問題をなくすことにもつながるはず」と意義を語る。

 09年に療養所の開放などを定めたハンセン病問題基本法が施行され、協定はその趣旨に沿ったもの。自治会長の屋猛司さん(68)は「入所者は高齢化し、島の外に出にくい。若い学生にハンセン病を正しく知ってもらい、開かれた療養所として発信していきたい」と話している。(中島摩子)


神戸新聞2010.10.28
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003563949.shtm

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