足守川パイプライン計画見直しへ 中国四国農政局
中国四国農政局(岡山市北区下石井)は18日、同市などを流れる足守川沿いに農業かんがい用パイプラインを建設する計画について取りやめも含めて見直す、と発表した。環境保護を求める地元住民の反対などもあった計画は1998年の決定から11年で大きな転換点を迎えた。
約8キロのパイプライン敷設は、農林水産省の「国営岡山南部土地改良事業」の一環。同市南西部の児島湾干拓地などで稲作に必要な水量を安定的に確保するため、総社市の用水路を岡山市などの用水路に直結させて配水する計画。中止を求める訴訟は昨年9月、住民側の敗訴が確定したが、受益地区の農地の減 少といった情勢の変化を受け、見直しを決めた。
(以上、本日の山陽新聞より http://svr.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2009081900091877/)
足守川パイプライン計画の中止を求める住民訴訟は、山崎博幸弁護士、山本勝敏弁護士と三人で原告弁護団を結成し、岡山地裁、広島高裁岡山支部と、工事中止の科学的な正当性を主張立証してきたが、住民側敗訴となった。
最終的には昨年9月に、最高裁で上告棄却となり、訴訟は終結したが、ようやく、国も、足守川パイプライン計画の中止を求めてきた、長年にわたる住民らの訴えの正当性を認めざるを得ない状況となった。
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