2008年7月29日の山陽新聞夕刊の「一日一題」で、邑久光明園牧野正直園長が、ハンセンボランティア「ゆいの会」の活動を紹介してくれています。コラムのなかでもかかれていますが、ボランティア自身が入所者の方々から活力を得ており、楽しく活動を続けられるのだと思います。
「一日一題 ゆいの会」より
「岡山県にはハンセンボランティア「ゆいの会」という会が存在し、着実に活動を積み重ねている。読んで字のごとく、かつてハンセン病を病まれた方々のご要望に応じ、力をお貸ししましょうというもので、中心メンバーは医療ソーシャルワーカーや弁護士などであるが、学生も一般の人もたくさん参加している。参加するには、ゆいの会が毎年初夏に開いている「ボランティア養成講座」を受講することが条件。今年も約30人が講座を受け、その内の3分の1程度がボランティアメンバーとして登録されたと聞く。
実際の活動は、愛生園歴史館のガイド▽療養所入所者の旅行への付き添い▽目や手の不自由な入所者への代筆サービス-など。種々雑多ではあるが、その中から交流が生まれ、ボランティア自身も入所者から活力をもらうことも多い。
ハンセン病問題は、最近、啓発がかなり進んだと言われるが重大な問題が残っている。例えば「わが国でハンセン病の人はどこにいますか」と問われると、「瀬戸内の小島」と答えざるを得ない。
瀬戸内の小島は特殊な場所である。特殊な場所にかつてハンセン病を病まれた方々をいつまでも押し込めておく社会はおかしい。入所者が社会に戻り、一市民として周りから支えられ、支援され、充実した生活を送れてこそ、初めてハンセン病が本来の“ごく当たり前の感染症”になれたと言える。
ゆいの会の活動のような地道な交流こそが、遅くはあるが最も確実な偏見解消へとつながっていく道であると確信している。」
「一日一題 ゆいの会」より
「岡山県にはハンセンボランティア「ゆいの会」という会が存在し、着実に活動を積み重ねている。読んで字のごとく、かつてハンセン病を病まれた方々のご要望に応じ、力をお貸ししましょうというもので、中心メンバーは医療ソーシャルワーカーや弁護士などであるが、学生も一般の人もたくさん参加している。参加するには、ゆいの会が毎年初夏に開いている「ボランティア養成講座」を受講することが条件。今年も約30人が講座を受け、その内の3分の1程度がボランティアメンバーとして登録されたと聞く。
実際の活動は、愛生園歴史館のガイド▽療養所入所者の旅行への付き添い▽目や手の不自由な入所者への代筆サービス-など。種々雑多ではあるが、その中から交流が生まれ、ボランティア自身も入所者から活力をもらうことも多い。
ハンセン病問題は、最近、啓発がかなり進んだと言われるが重大な問題が残っている。例えば「わが国でハンセン病の人はどこにいますか」と問われると、「瀬戸内の小島」と答えざるを得ない。
瀬戸内の小島は特殊な場所である。特殊な場所にかつてハンセン病を病まれた方々をいつまでも押し込めておく社会はおかしい。入所者が社会に戻り、一市民として周りから支えられ、支援され、充実した生活を送れてこそ、初めてハンセン病が本来の“ごく当たり前の感染症”になれたと言える。
ゆいの会の活動のような地道な交流こそが、遅くはあるが最も確実な偏見解消へとつながっていく道であると確信している。」
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