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一般社団法人ハンセンボランティアゆいの会

ハンセンボランティア「ゆいの会」は、一般社団法人ハンセンボランティアゆいの会となりました。 岡山県瀬戸内市邑久町にある国立ハンセン病療養所長島愛生園 ・邑久光明園でボランティア活動をしています。 本ブログでは,当会の活動のほか,ハンセン病問題に関する 最新の情報も随時掲載しています。           

インドのハンセン病コロニー「サンティナナール」

今年(2008年)1月30日から2月4日まで,インドのハイデラバードで開催された第17回国際ハンセン病学会に,長島愛生園の宇佐美治さんのヘルパーとして,同行されていた難波幸矢さんから,一昨日の「新・あつい壁」の上映会の際に,「インドにあるハンセン病コロニーを訪ねて」というレポートをいただきました。

難波さんが一番印象に残ったといわれていた,ハンセン病コロニー「サンティナナール」に関する箇所を,レポートのなかから紹介します。インドには,「サンティナナール」が大小600以上あるそうです。

「サンティナナールには122人の患者さんとその子どもや孫たちが一緒に生活していました。家は日本の療養所のような長屋式ではなく,こじんまりしていますが其々一戸建ちのコンクリートの家で,壁の色も形もいろいろでした。家の中は清潔で整理整頓できていて驚きました。全体で540人余りとのことでした。何よりも子どもたちの顔が明るく屈託がなく,すぐに訪問者の私たちと英語で話し,両方が知っている英語の歌を歌ったりしました。

20歳くらいの娘さん(患者の孫)がコロニーの中のことについていろいろ説明してくれました。驚いたのはその娘さんの歯です。矯正していてワイヤーが見えました。これだけ見ても,その村全体の生き方や希望が感じ取れました。政府の支援はないとのことでしたが,外国からの支援の中で英語で教育を受け,職業に付ける可能性を広げ,親を支える子供が育っているのです。一見当たり前のように思えることですが,私たちは学会の会場とホテルの行き帰りに,特に信号の前後で物乞いをする大人や子どもを目の当たりにしていましたので,その差を強烈に感じました。

またその村の中に一軒の小さな治療所があり,ちょうどそこに治療を受けに来ていた人がいました,同行していた医者によりますと,治療をするのは訓練を受けた元患者さん。受けるのは足底の潰瘍。大変よい治療をし,履いているサンダルは最高のものとのことでした。
足底の潰瘍を傷めないようによく配慮されたそのサンダルの製造所は,カリギリといって,世界的に有名な,ハンセン病のためのスタッフのトレーニングとしてはメッカのような所なのですと医師は教えてくれました。潰瘍のある人は1年に3回位サンダルを変えるといいのだと聞いたことがあります。
今回のインド行きで,このコロニーとの出会いが一番印象的でした。・・・・・」

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