ハワイのモロカイ島のカラウパパ半島に、ハンセン病を発病してカラウパパに強制隔離された約8000人を慰霊するための記念碑が、建立されることがきまった。
ハンセン病元患者、その家族、支援者などで構成するNPO法人オハナの会(Ka Ohana o Kalaupapa)http://www.kalaupapaohana.org/
は、碑を作るための立法を求めていたが、3月30日、オバマ大統領が署名したThe Omnibus Public Land Management Act of 2009(2009年包括的公有地管理法)には、国立公園となっている隔絶の地であるモロカイ半島に記念碑を建立することを許可するKalaupapa Memorial Act of 2009 (2009年カラウパパメモリアル法)https://www.congress.gov/bill/110th-congress/house-bill/3332/textが含まれていた。
以下は、2009年3月31日付けのStar Bulletin.comの記事(By Mary Adamski)からの要約です。
http://www.starbulletin.com/news/20090331New_federal_law_creates_monument_at_Kalaupapa.html
カラウパパに強制隔離された8000人のほとんどは、無標の墓に埋葬されている。しかし、バラク・オバマ大統領によって昨日署名された2009年包括的公有地管理法 は、彼らが、公に記憶されることを許可することになる。元患者、その家族、支援者からなる団体は、米国が1969年に隔離政策をやめるまで103年余り隔離されてきた人々のために記念碑を建立する立法を強く求めてきた。
NPO法人オハナの会事務局長Valerie Monsonは、この碑は、オハナの会が結成されたときからの優先課題の一つであった。これは、カラウパパに送られた全ての人が受けた大きな犠牲と、社会や家族への彼らの貢献を認めるためである、と述べている。
オハナの会に所属する研究者 Anwei Skinsnes Law とBernard Lawは、国のアーカイブを検索し、1866年と1896年の間にカラウパパに送られた5000名を記録した。
同会の事務局長Monsonは、死者を特定できる墓石がある1300の墓は、主に1930年以降に亡くなった人たちであると述べている。
国立公園局は、1980年以降、国立歴史公園としてカラウパパ半島を管理してきた。ハワイ州保健局は、カラウパパにある小さな病院へ職員を派遣し、高齢の患者のために介護を提供し、居住地の運営機能を分担している。
オバマ大統領は、2009年包括的公有地管理法への署名をする際の証人として、下院議員Mazie Hironoと上院議員Daniel Akakaを招待した。
Hironoは下院にカラウパパメモリアル法を提出し、Akakaも上院へ同僚法案を提出した。
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