当会ニュース「ゆい」の第21号が完成し会員の皆様には郵送しました。内容盛りだくさんとなっています。
愛生歴史館にも備えておりますので、長島愛生園の歴史館にお立ち寄りの際には、お手にとってごらんください。
第21号のもくじ
ゆいの会バザー大盛況!!(出井敏雅)
第6回ハンセンボランティア養成講座(岩田弘明)
ぼらんてぃあ体験記邑久光明園(尾崎力弥)
ぼらんてぃあ体験記長島愛生園(若松挙史)
ハンセン玉手箱(近藤剛)
100万人署名のご協力を!(近藤剛)
市民の集いリレートーク発言要旨(塚田和子)
これ、読んでみよう!(上田序子)
今月のこの人-森田千賀子(志賀雅子・宮本愛子)
田村さんの歴史館だより(長島愛生園 田村朋久)
・歴史館訪問予定者
忘年会へのお誘い
10月6日(土)に岡山市のロイヤルホテルで開催された「ハンセン病療養所のあしたをひらく市民の集い」の「リレートーク」での塚田さんの発言要旨(前半)は、以下のとおりです。
「ゆいの会」は、社会に残るハンセン病に対する偏見や差別の解消、ハンセン病回復者の方の社会復帰や市民との交流などを進めるために、ボランティア養成と活動を目指して、弁護士、医療ソーシャルワーカー、福祉関係者らを中心に、平成16年3月に立ち上げられたボランティア団体である。
ゆいの会結成に先立ち、岡山県医療ソーシャルワーカー協会有志が、(岡山県から依嘱を受け)社会復帰支援員として、長島愛生園と邑久光明園で活動を始めたが、入所者の方が療養所の外で暮らしていくには地域の無理解など様々な課題が山積していることを痛感していた。
そして、園外での生活を希望していた入所者の方への社会復帰支援について話し合う住民集会を開催した際、生活支援におけるボランティアの協力の必要性を感じたことが、ゆいの会発足のきっかけのひとつである。
このような会の成り立ちを心に留め、ボランティアとして自分でできること、求められていることを考えながら活動をしていくことが大切である。
自分がゆいの会のボランティア養成講座を受講したのは、今から3年前の平成16年で、菊池恵楓園入所者の宿泊拒否事件から半年ほどたった頃であった。過去のものと思っていたハンセン病への差別がこうして表面化し、今でもそのような人権を無視した差別が実際に起こっているんだ、ということを初めて知り、自分自身の意識の低さに反省もした。
養成講座ではハンセン病の歴史等の講義や入所者との懇談会、介護実践などを受講した。ハンセン病の歴史は、完全な隔離という非人道的な扱いによって、差別・偏見と隣り合わせに生きていくという苦しみの歴史で、話を聴かせて下さった入所者の方の声の力強さと、その辛い歴史を重ね合わせると、身につまされる思いであった。
(以下、続く)
愛生歴史館にも備えておりますので、長島愛生園の歴史館にお立ち寄りの際には、お手にとってごらんください。
第21号のもくじ
ゆいの会バザー大盛況!!(出井敏雅)
第6回ハンセンボランティア養成講座(岩田弘明)
ぼらんてぃあ体験記邑久光明園(尾崎力弥)
ぼらんてぃあ体験記長島愛生園(若松挙史)
ハンセン玉手箱(近藤剛)
100万人署名のご協力を!(近藤剛)
市民の集いリレートーク発言要旨(塚田和子)
これ、読んでみよう!(上田序子)
今月のこの人-森田千賀子(志賀雅子・宮本愛子)
田村さんの歴史館だより(長島愛生園 田村朋久)
・歴史館訪問予定者
忘年会へのお誘い
10月6日(土)に岡山市のロイヤルホテルで開催された「ハンセン病療養所のあしたをひらく市民の集い」の「リレートーク」での塚田さんの発言要旨(前半)は、以下のとおりです。
「ゆいの会」は、社会に残るハンセン病に対する偏見や差別の解消、ハンセン病回復者の方の社会復帰や市民との交流などを進めるために、ボランティア養成と活動を目指して、弁護士、医療ソーシャルワーカー、福祉関係者らを中心に、平成16年3月に立ち上げられたボランティア団体である。
ゆいの会結成に先立ち、岡山県医療ソーシャルワーカー協会有志が、(岡山県から依嘱を受け)社会復帰支援員として、長島愛生園と邑久光明園で活動を始めたが、入所者の方が療養所の外で暮らしていくには地域の無理解など様々な課題が山積していることを痛感していた。
そして、園外での生活を希望していた入所者の方への社会復帰支援について話し合う住民集会を開催した際、生活支援におけるボランティアの協力の必要性を感じたことが、ゆいの会発足のきっかけのひとつである。
このような会の成り立ちを心に留め、ボランティアとして自分でできること、求められていることを考えながら活動をしていくことが大切である。
自分がゆいの会のボランティア養成講座を受講したのは、今から3年前の平成16年で、菊池恵楓園入所者の宿泊拒否事件から半年ほどたった頃であった。過去のものと思っていたハンセン病への差別がこうして表面化し、今でもそのような人権を無視した差別が実際に起こっているんだ、ということを初めて知り、自分自身の意識の低さに反省もした。
養成講座ではハンセン病の歴史等の講義や入所者との懇談会、介護実践などを受講した。ハンセン病の歴史は、完全な隔離という非人道的な扱いによって、差別・偏見と隣り合わせに生きていくという苦しみの歴史で、話を聴かせて下さった入所者の方の声の力強さと、その辛い歴史を重ね合わせると、身につまされる思いであった。
(以下、続く)
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