現在、日本のハンセン病療養所の将来構想が重要な課題となっています。
ハワイのモロカイ島にあったカラウパパ療養所は1980年から国立歴史公園となっていることはご存じの方も多いと思います。2000年に一度訪れたことがあります。
1969年の法廃止後もこの島で暮らすことを選んだ人たちの生活とプライバシーを守りつつ、ハンセン病隔離政策の歴史を後世に伝えています。
オーストラリア大陸北西部、クリーブランド州ブリスベンのモートン湾にあるピール島(Peel Island)も、2007年12月18日に、Teerk Roo Ra(Peel Island)国立公園・自然保護公園として宣言されました。(http://www.fopia.org.au/)
この島には、1907年から1959年まで、Lazaret(ハンセン病療養所)が設置されていました。患者の数はピーク時には86名といわれています。
現在も収容施設の多くが残されており、さらにいくつかは修理保存されているそうです。
施設が閉鎖されたとき、州政府はこの跡地をどのように利用するか検討し、いろいろな案、例えばリゾート計画や、ゴルフコース、住宅地などが計画されたそうです。
しかし、最終的には、ハンセン病患者を隔離してきたこの島の歴史を忘れず、後世に伝えるために、国立公園・自然保護公園とすることを決定したそうです。
PR
コメント