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「ハンセン病市民学会in長野」オンラインセミナーの2回目の2021年3月27日に開催されたそうです。
「ハンセン病市民学会in長野」現地実行委員会委員長の伊波敏男さんから、主催者あいさつ文【「ハンセン病問題の今」知ること、伝えること】を送っていただきました。
ハンセン病市民学会のFACEBOOKやHPなどで紹介されていなかったので、このような企画があることをうかつにも知りませんでした。
オンラインセミナーの資料は、下記HPのイベント情報でご覧いただけます。
http://jinkennagano.com/event.html
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第63回日本弁護士連合会人権擁護大会が、岡山で開催されます。
日弁連の最も重要な大会の一つです。
この大会の特別企画として、
2021年10月15日(金)9時30分~11時30分
ハンセン病ドキュメンタリー「”かくり”の証言〜長島愛生園・邑久光明園から〜」 が上映されることになりました。
会場は、岡山市民会館です。
市民の方の参加も自由(無料)です。
【シンポジウム】【大会】(WEB配信を行います)は、下記のとおりです。
詳細は、日弁連あるいは岡山弁護士会のHPに掲載予定です。
【シンポジウム】2021年10月14日(木)12:30~18:00
第1分科会 「精神障害のある人の尊厳の確立をめざして」(会場:岡山シンフォニーホール)
第2分科会 「超高齢社会における消費者被害の予防と救済を考える」(会場:ホテルグランヴィア岡山 フェニックス」
第3分科会 「人口減少社会を乗り越える地域再生の社会保障」(会場:岡山市民会館)
【大 会】2021年10月15日(金)12:30~17:00
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国立療養所邑久光明園では、平成23年12月1日に、全国13の国立療養所に先駆けて、園内に人権擁護委員会を設置し、それ以来、現在まで、現在の入所者自治会の機能を補完しつつ、今後も入所者の人権が守られる形で、園が運営されることを保障することを目的として活動しています。
2021年1月26日、邑久光明園人権擁護委員会は、邑久光明園内で過去に行わた病理解剖の実態を明らかにし、隔離政策下の療養所において、死亡した入所者の人権が損なわれる扱いがなかったかどうかを検証し、死亡した入所者の名誉回復を目的として、病理解剖に関する検証ワーキンググループ(WG)を立ち上げました。
同WGは、今後、園内に残されている記録や関係者等からの聞き取りなどを通じて、病理解剖の全体像、解剖承諾の実態、医学への還元の有無などの観点から調査分析することにしています。15年前に、ハンセン病問題に関する検証会議報告書が公表されていますが、各園での実態が十分に解明されないままになっています。前記検証会議のメンバーであった内田博文九州大学名誉教授は、NHKの取材に答えて、「療養所の解剖がどう研究につながったのかなど疑問も残ります。」「専門家を巻き込んで組織的に調査・検証を実施するべきです。高齢化のことを考えると残された時間は限られています。」と訴えています。
各園に設置されている人権擁護委員会でも、ぜひ取り組んで欲しいと思います。
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「“かくり”の証言」製作実行委員会がホームページを開設しました。
現在、長島愛生園・邑久光明園で暮らすハンセン病病歴者の証言を中心としたドキュメンタリーを製作中です。
来年夏頃の完成を目指しています。
ハンセン病ドキュメンタリー「”かくり”の証言〜長島愛生園・邑久光明園から〜」 (kakurino-shougen.com)
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ゆいの会では、5年ほど前から、ハンセン病強制隔離政策のような過ちを二度と繰り返さないため、強制隔離政策を象徴する歴史的建造物である、国立療養所長島愛生園の十坪住宅「徳島路太利」(とくしまロータリ)の修復保存運動を行っていました。市民の皆さんのおかげで修復費用700万円が集まり、現在、修復作業を進めています。10月末には修復作業は終了する予定です。
そこで、2020年10月31日(土)13:00~15:00には、ゆいの会の会員やこの間、募金をしていただいた方々に呼びかけて、「徳島路太利」周辺で、屋根から下ろした、従来の瓦を保存場所まで運ぶ、ボランティア作業を行います。
また、来年4月頃までには、新しく修復された「徳島路太利」の活用方法として、室内に写真、書籍、パネル解説等、ハンセン病隔離政策やかつて無癩県運動とともに推進された「十坪住宅建設運動」の歴史を学べるものを展示したいと考えています。
本来は、国立ハンセン病療養所に残る歴史的建造物や史跡は、国の責任において修復し保存管理するすべきものです。なぜ、国ではなく市民が?という疑問をもっておられる方もおられると思います。
数年前に、厚労省が「歴史的建造物等保存検討会」のもとに、「史跡ワーキンググループ」が設置され、多磨全生園の少年少女舎、邑久光明園の少年少女舎、長島愛生園の十坪住宅について、史跡として、修復保存の在り方を検討することになっていますが、長島の2つについては、全く議論検討が進んでいません。このままでは、朽ちるのを待つのみということになりかねません。
そこで、ゆいの会が、当時の原型が比較的残されている「徳島路太利」が朽ちないうちに、市民の力で修復したいとして始めた事業が「徳島路太利」修復保存事業です。
できる限り当時の「徳島路太利」の姿を残す形で、修復作業を進めています。
来年4月に開館の際には、ぜひ多くの方に見ていただきたいと思います。
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https://www.asahi.com/articles/ASN9Z6X58N9LPTLC00T.html
朝日新聞2020年10月1日朝刊「ハンセン病患者の歴史伝える 徳島の団体寄附の住宅修復」
ハンセンボランティア「ゆいの会」では、国立療養所長島愛生園に残る「十坪住宅」の補修保存活動をしています。長島愛生園の光田健輔初代園長が推進した「十坪住宅」建設運動は、無らい県運動と密接にかかわり、その運動を支えてきた経緯があります。最終的には700万を超える募金があつまり、現在補修中です。補修終了後には、さらにこれに関わる証言、資料もさらに集めて、あらたに補修された「徳島路太利」での展示活用を目指しています。
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今年5月1日、ドキュメンタリー映画「“かくり”の証言~長島愛生園・邑久光明園から~」の製作実行委員会(委員長:近藤剛(ハンセン病違憲国賠訴訟瀬戸内弁護団事務局長)))を立ち上げました。
2020 年(令和2年)5月1日 ドキュメンタリー製作企画書 より
1 タイトル(仮題) 「“かくり”の証言~長島愛生園・邑久光明園から~」
2 ドキュメンタリー製作の目的
我が国では、ハンセン病患者を隔離する人権侵害の法律が 89 年にわたり存在し、その 法律のもとで、国による人権無視の終生絶対隔離政策が続けられてきました。この政策に より、長年にわたり、ハンセン病病歴者は、多大な苦難と屈辱を被り、人間の尊厳を奪わ れてきました。そして、1996 年(平成 8 年)に「らい予防法」が廃止されて 24 年を経過 した現在においても、ハンセン病病歴者とその家族は、国の誤った強制隔離政策の結果と して生み出された社会構造としての偏見差別の中で生きることを余儀なくされています。 そして今、ハンセン病国賠訴訟やハンセン病家族訴訟を通じて、国の人権教育や啓発の あり方が問い直されています。 我が国のハンセン病強制隔離政策の負の歴史とその中で生き抜いて闘ってきたハンセ ン病病歴者とその家族の姿を、次の世代に継承するとともに、改めて、人権とはなにか、 人間の尊厳とはなにかを一緒に考えるため、入所者の証言と島の四季の表情を映像で綴 り、隔離の記憶を映像で記録したドキュメンタリーを製作します。
3 撮影・取材・編集・構成担当者プロフィール
宮崎賢は、ハンセン病問題に関する取材歴は 40 年に及び、その間、岡山県の長島愛生園・邑久光明園をはじめ 10 か所の国立ハンセン病療養所や、「らい菌」の発見者である アルマウエル・ハンセン医師が生まれたノルウェーのベルゲンやインドを訪れ、内外のハ ンセン病政策や現状を取材してきた。 これまでにハンセン病ドキュメンタリー13 番組、TBS 報道特集、筑紫哲也のニュー ス 23 などで全国に発信。ニュース特集は 150 本を数える。 この間、1983 年「地方の時代」映像祭で大賞 2014 放送グランプリ特別賞。第 43 回放送 文化基金賞・個人賞。民間放送連盟賞優秀賞4度受賞。2019 年報道活動部門(ハンセン病) でギャラクシー大賞などの放送賞多数受賞。
企画書及び趣意書(協賛のお願い)は、下記実行委員会のFACEBOOKをご覧下さい。
FACEBOOK「“かくり”の証言~長島愛生園・邑久光明園から~」
https://www.facebook.com/groups/622111182036565/
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今年10月に延期されたハンセン病市民学会in長野が、新型コロナウィルスの関連で安全な形での開催を見通せないとして、来年5月以降に再延期されるということになりました。
現時点では、まだハンセン病市民学会のFACEBOOKhttps://www.facebook.com/hdap2005/やHPhttps://shimin-g-hp.jimdo.com/の更新がされていませんが、「再延期」のはがきが、市民学会事務局から届きました。
今後の情報は、ハンセン病市民学会のFACEBOOKやHPをご覧下さい。