"ハンセン病療養所"カテゴリーの記事一覧
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国立ハンセン病療養所菊池恵楓園(熊本県)に隣接する菊池医療刑務支所跡を一括売却する話が進んでいましたが、このたび、九州財務局は、この一括売却を中止すると発表しました。
全国ハンセン病療養所入所者協議会、ハンセン病違憲国家賠償訴訟全国原告団協議会、同全国弁護団連絡会も、売却中止の要請書を法務省、厚生労働省に提出していました。
《熊日新聞》 2008年9月18日
http://kumanichi.com/feature/hansen/kiji/20080918001.shtml
九州財務局は十七日、合志市の国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園に隣接するハンセン病患者専用の菊池医療刑務支所跡などの一括売却を中止すると発表した。
同日、同局に厚生労働省から「今後、歴史的建造物として保存を検討する必要があり、売却を当分中止してほしい」という連絡があったためという。同局は十八日、入札中止の公示をする予定。
刑務所跡は今月四日、同局が一般競争入札の実施を公示。しかし、同園の入所者自治会(工藤昌敏会長)が十日、同局に対して「保存して、ハンセン病問題の正しい知識の普及や人権啓発のために活用してほしい」と要望。元の所管である厚労省や法務省にも申し入れをしていた。
入札中止が決まったのは、同刑務所跡のほか、恵楓園の東宿舎があった敷地を含めた計約五万七千七百平方メートル。
入所者自治会の志村康副会長(75)は「素早い対応で、とても喜んでいる。今後は厚労省の方針待ちだが、ハンセン病患者への人権侵害を物語る歴史的な資料であり、ぜひ啓発に活用してほしい」と話した。
同刑務所は、全国の療養所内の監禁所が廃止になったのを受け、それに代わる治安維持施設として一九五三年に開設。八六年に建て替えられたが、らい予防法廃止後の九七年四月に閉鎖された。
(浪床敬子)
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8月13日、舛添要一厚生労働大臣が、国立療養所沖縄愛楽園を訪れ、わが国のハンセン病隔離政策への大臣の思いを語り、入所者の方々に謝罪し、政府として「ハンセン病問題基本法」の趣旨を浸透させるべく努力をする旨、挨拶を行った。
山陽新聞(関連記事)
http://www.sanyo.oni.co.jp/newsk/2008/08/13/20080813010006231.html
ハンセン病問題基本法に基づく将来構想に関して、ハンセン病療養所の将来構想をすすめる岡山の会(会長:長島愛生園入所者自治会高瀬重二郎)では、8月8日、長島愛生園で会合を開き、地域議員懇談会の設立を目指し活動を始めました。 -
昨日(8月6日)は,国立療養所邑久光明園で,午後5時30分から午後9時まで,恒例の夏祭りが盛大に開催されました。
今年も,ゆいの会では,第1期生から第7期生までの10名余りの会員が,「500個近くのおにぎり」をつくり,5時30分からは,祭り会場に「綿菓子や」を出店し,入園者や県内外から訪れた方々と交流をして,愉快な時間を過ごしました。
おにぎり作りのあと,お祭りの始まりまでの1時間ほどの休憩時間に,6名ほどで愛生園歴史館を訪問しました。歴史館の2階が改装され,入所者の証言集が,DVDで聞くことのできる装置が設置されました。
今年も,「ぼらばん」ESDボランティア塾http://www.research.kobe-u.ac.jp/hudev-hc/esd/の引率の大学院生やボランティア参加の高校生の皆さんも加わり,ゆいの会の活動を手伝ってもらいました。ありがとうございました。
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7月31日(木)は、長島愛生園の納涼夏祭りが盛大に開催されました。
7月31日は、午後から、広島で、中国地方弁護士会連合会の研修会と夕方からは理事会、懇親会、8月1日も研修会等があり、出張していました。
そのため、毎年参加した愛生園の夏祭りに参加できなかったのが、残念でした。
前日の30日(水)には、ゆいの会からも2名が夏祭りの準備に参加した。31日には、午後からの愛生園歴史館の案内ボランティアに会員が参加して来館者の対応をしました。今年は、予想以上の多くの来館者があり、その対応に追われたそうです。今年のボランティア養成講座を修了し、ボランティア登録をした7期生も参加してくれました。今後、歴史館の運営ボランティアを担ってくれることを期待しています。
多くの方々がこの島を訪れ、私たち一人ひとりが、常に人権に関心を持ち続けることの大切さを感じとっていただきたいと思っています。
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岡山のRSK山陽放送では、きたる5月26日(月)の深夜11時55分から、「道遠し」を放映するそうです。「道遠し」は,長島愛生園の宇佐美治さんに密着取材しつつ,ハンセン病問題の今を考えます。
連盟賞参加作品だそうです。遅い時間帯ですが、ぜひご覧ください。
http://www.rsk.co.jp/tv/program/index.cgi?dayNo=5
RSKは、作品『生きとった証』で、2002年の日本民間放送連盟賞のテレビ報道部門の優秀賞を受賞しています。
「生きとった証」の連盟賞受賞理由
P:曽根英二 D:萩原雅恵 N:森くにえ 撮影:宮崎 賢ハンセン病患者の宇佐美治さんが、岡山県邑久町長島国立ハンセン病療養所「長島愛生園」で暮らしはじめて53年。園内の建物を借りて小さな資料館を作り、隔離の歴史を伝えている。あきらめた初恋、家族との別離など、宇佐美さんの実体験を通してハンセン病患者苦難の歴史を伝えるとともに、今を生きる患者たちの苦悩も描き出す。ハンセン病問題をあらゆる角度から浮き彫りにした取材力、構成力が評価できる。
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長島愛生園入所者自治会は、「長島からの風」と題した入所者の作品展示会を開催しています。
ぜひお立ち寄りください。
場所 道の駅「黒井山グリーンパーク」ゆうゆう交流館
http://www.blueline-michieki.com/kuroisan/
日時 平成20年5月9日~15日 午前9時~午後6時(15日は午後3時まで)
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本日、国立療養所長島愛生園と邑久光明園がある長島と本土を結ぶ邑久長島大橋の開通20周年記念式典が、長島側ロータリーで両園入所者自治会によって行われました。
式典には、入所者や関係者約120名が参加しました。
邑久長島大橋(全長185メートル)は、1971年9月の、岡山県議会での長島架橋促進に関する意見書の採択を契機に、両園入所者自治会による架橋促進委員会が中心となり、長年に亘り運動を継続した結果、実に17年を経た、1988年に開通しました。
文字通り、「人間回復の橋」として、長年の国による誤ったハンセン病隔離政策によって作られた、ハンセン病に対する差別偏見の解消に対し、大きな役割を果たしてきました。
式典に続き、邑久光明園光明会館で、ハンセン病人権啓発大使の笹川陽一日本財団会長による、「ハンセン病と人権」と題する記念講演も行われました。
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昨日(4月26日)、瀬戸内市と瀬戸内市教育委員会が主催のシンポジウム「地域社会とハンセン病問題」が、邑久町公民館で開催され、200名余りの市民らが参加しました。
来賓挨拶のなかで、萩原誠司衆議院議員は、厚生労働委員会委員長と会談し、ハンセン病問題に関する基本法の法案の速やかな成立のため、委員長提案の形で法案が提出される見通しであると述べました。
その後、県ハンセン病問題対策協議会の南智会長の基調講演に続き、パネルディスカッションが行われ、二つのハンセン病療養所をもつ瀬戸内市の立岡修二市長は、「県、市、民間の発想を一つにできるような推進母体をつくりたい」と提案しました。
ハンセン病療養所の将来構想については行政任せにすることなく、地域全体で、療養所の入所者の方々の思いや要望をしっかり受け止め、自分たちの問題として考えていくことが重要だと思います。
毎日新聞↓
http://mainichi.jp/area/okayama/news/20080427ddlk33040260000c.html