"日記"カテゴリーの記事一覧
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各地の地裁、高裁および最高裁で係属中の、原爆症認定集団訴訟。
5月28日、東京高裁は原告の全面勝利というべき判決を言い渡した。
同日、原爆症対策に関する与党プロジェクトチーム(PT)座長の南野知恵子元法相が、河村建夫官房長官と面会し、全国の訴訟の一括解決を申し入れた。
厚生労働大臣が、来週以降、原告と面談することも決定した。
新聞各社社説も、一斉に、認定基準の再見直し、全員救済を求めている。
朝日新聞 原爆症訴訟―政府は全員救済を急げ
読売新聞 原爆症訴訟 認定基準の再見直しが必要だ
毎日新聞 原爆症救済 政治決断迫られている
産経新聞 原爆症認定訴訟 患者救済に向け決着図れ
日経新聞 原爆症認定の早期決着を
東京新聞・中日新聞 原爆症認定 見直しも救済も急げ
中国新聞 「原爆症」高裁判決 積極認定へ政治決断を
長崎新聞 原爆症訴訟大詰め 政治決断で全面解決急げ
西日本新聞 原爆症認定訴訟 「全面解決」の時を逃すな
北海道新聞 原爆症訴訟 認定基準を見直す時だ
北日本新聞 原爆症認定基準/救済拡大へ大幅見直しを
新潟日報 原爆症認定訴訟 全員救済を決断する時だ
神戸新聞 原爆症訴訟/幅広い救済を急ぐときだ
高知新聞 【原爆症認定】司法判断を受け止めよ
山陽新聞 原爆症認定 速やかな政治判断求める
信濃毎日新聞 原爆症判決 全面救済を急がねば
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4月26日(日)、ハンセン病国賠訴訟全国弁護団会議で東京出張した際に、ジュンク堂書店に立ち寄り、購入した「死の海を泳いで スーザン・ソンタグの最後の日々」(デイヴィッド・リーフ著・上岡伸雄訳)を読了。
スーザン・ソンタグは、アメリカの著名な女性作家、エッセイスト、映画監督。
ベトナム戦争やイラク戦争に反対し、リベラル派の知識人として有名な人である。
「反解釈」(ちくま学芸文庫)、「隠喩としての病 エイズとその隠喩」(みすず書房)、「他者の苦痛へのまなざし」(みすず書房)などたくさんの作品が翻訳されている。
「死の海を泳いで」は、スーザン・ソンダクの壮絶な最期の9か月を看取った一人息子が、家族として何が出来るかを問いかけたノンフィクション作品です。
一昨日、岡山の書店で、加藤周一著 「私にとっての20世紀」(岩波現代文庫)、「高原好日」(ちくま文庫)を購入。連休中にゆっくり読みたいと考えているのだが。
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4月30日(木)午後2時に、瀬戸内ハンセン病訴訟弁護団の井上雅雄弁護士とともに、今年4月から国立療養所邑久光明園の園長に就任された畑野先生と副園長に就任された青木先生への挨拶のため、光明園を訪問しました。
邑久光明園の将来構想の問題や来年5月の岡山開催が決定した第6回ハンセン病市民学会への協力をお願いしました。
第6回ハンセン病市民学会については、「ゆいの会」で中心となり、瀬戸内弁護団と共に、地元実行委員会を結成することになりそうです。当会の活動についても、広く知っていただくよい機会となるのではと期待しています。
またこの日、光明園を訪れる前に、長島愛生園自治会を訪れ、役員の方々と面談し、岡山でのハンセン病問題に関する地域議懇の進め方についても意見交換をしました。
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昨日は、原爆症認定集団訴訟の全国弁護団・支援団体の合同会議のため、東京に出張。
5月13日に広島第2次訴訟広島高裁、5月28日に東京第1次訴訟東京高裁判決が相次いで出される。
原告の全員救済を求めた闘いは、重要な時期に差し掛かっている。
原爆は、開発者でさえ想像することのできなかった未曾有の被害をもたらし、現在でも原爆被害、とりわけ、低線量被曝の遺伝子障害やその晩発的影響については、その多くが未解明である。
にもかかわらず、国は、被爆者において、疾病と原爆との因果関係を科学的な立証をしないかぎり救済する必要はないなどと、いまだに主張している。
岡山訴訟(岡山地裁第1民事部:近下秀明裁判長に係属)も、明日4月21日午前10時15分からの弁論に引き続き、6月9日(火)午後2時30分から4時まで原告本人尋問が決定しており、大詰めを迎えている。
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国立療養所邑久光明園楓編集室から、「楓」5・6月号に掲載する原稿の依頼を受け、4月13日に編集室にメールで送る。4月1日から施行された「ハンセン病問題基本法」についての解説文を寄稿。
本日の毎日新聞に「ハンセン病問題基本法」施行後の、ハンセン病療養所の将来構想をめぐる記事が掲載されていた。
毎日新聞 「ハンセン病:療養所の将来構想、福祉施設併設案も 半数自治会決まらず」
http://mainichi.jp/select/science/news/20090417ddm041040011000c.html
長島愛生園、邑久光明園の両自治会では、まだ明確な将来構想はできあがっていない。これを支援するため、広く医療福祉、教育関係者を含めての将来構想検討会のような組織の立ち上げも必要となると思われる。
岡山では、岡山選出の国会議員による超党派の、いわゆる「地域議懇」の結成のための会議が、今月末に東京で開催される予定です。長島愛生園、邑久光明園両園の自治会や瀬戸内弁護団も参加する予定です。