"書籍・映画"カテゴリーの記事一覧
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第6回ハンセン病市民学会iN瀬戸内総会・交流集会から10日が経ち、日常の業務に戻っていますが、現地実行委員は、いまだ疲れがとれていない人が多いようです。
さて、平成22年5月29日(土)15:00~16:00(予定)に、RSK山陽放送で、「埋もれた証言」~長島そしてベルゲンから見えた真実(仮題)が放送されます。
是非、ご覧ください。
以下は、同番組の『企画書』より引用。
今年で開園から80年になるハンセン病療養所・長島愛生園。その歴史館の倉庫から、入所者の生々しい証言テープが見つかった。証言の聞き手は、同じ入所者の故・島田等(1995年死亡)。
ハンセン病患者への終生にわたる強制隔離、断種・堕胎。
入所者の人権を無視した日本の政策を強く批判していた。
『なぜ日本はハンセン病・医療政策で、世界をリードしたノルウエーを模範としなかったのか?』島田は問いかけている。
日本のメディアとしては、初めて先進地・ノルウエーを取材した。
患者の人権を尊重したノルウエー、一方、人権を無視した日本。
その政策の違いは入所者とその家族の人生を明暗を分けた。
病者、障害者、高齢者。差別・偏見がなくならない現実の中で、患者の『人権』とは、どういうものか?何か?を問いかける。
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東京での会議のため,2日間出張していました。
出張中,2冊を読む。
押田茂實『法医学現場の真相-今だから語れる「事件・事故」の真相』(祥伝社新書)
法医学者として40年間,著者が,実際に鑑定の依頼を受けて鑑定書を作成してきた事件等をとおして,その貴重な体験や社会に訴えてきたことなどをまとめたもの。
著者は,「1993年(平成5年)より医学部法医学実習に,MCT118(D1S80)型判定法を導入し,この実習には,医学生以外に主として東京弁護士会会員や司法修習生も参加するようになった。」と書いている。
私も,その当時,この実習に参加したことがある。
鶴見俊輔・岡部伊都子著「まごころ 哲学者と随筆家の対話」(藤原書店)
鶴見さんが,つぎのように語っているのが,つよく印象に残る。私も学生の頃,半年の病院での闘病生活を余儀なくされた。同じような思いを抱いている。
「病歴というものは学歴にまさる力をもつと思うんです。それはじっと寝ていると,自分の中の自分との対話ができてくるわけ。人との対話と違うし,世の中についていくのとは,ちょっと違うんですね。自己内対話という積み重ねが加わるでしょう。それが自己の精神をつくってるんですね。」
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3月24日(水)、25日(木)の両日、山陽放送・RSKイブニングニュースで、詩人 故永瀬清子さんと長島愛生園の入所者の交流を描いた特集番組が放映されました。撮影は宮崎賢さん。
RSKイブニングニュースでは、先日、島田等さんの特集番組を2夜連続で放映しています。
没後15年 特別展 「永瀬清子~時代をかけぬけた天女~」が、吉備路文学館で開催中です。
http://www.kibiji.or.jp/installationinfo/21-spinstallationinfo/196-20101242010425.html
〒700-0807 岡山市北区南方3-5-35財団法人 吉備路文学館
電話番号:086-223-7411
ファックス:086-223-7418
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最近、RSKイブニングニュースで、特集ハンセン病「埋もれた証言 80年目の真実」が、3日連続、「ハンセン病療養所の今」が2日連続で、それぞれ放映された。
前者は、長島愛生園入所者であった故島田等さんが、生前、入所者100人から聞き取ったテープのうち、数十本のテープが愛生園で見つかり、これを元に、番組では、入所者からみた長島とハンセン病の歴史をたどり、また生前の島田等さん自身へのインタピューや関係者からの証言から、島田等さんの生きざまや思想を描いています。
「埋もれた証言」の撮影・編集は、長年、ハンセン病問題を追っている宮崎賢カメラマン。とてもすばらしい内容になっており、全国放送されればきっと大きな反響を呼ぶのではないかと思います。
再放送されることを期待しています。
なお、島田等さんは、生前、愛生園入所者自治会50年史『隔絶の里程』の編纂に心血をそそぎ、また、『病棄て 思想としての隔離』(1986年、ゆるみ出版)や、『返礼』(1992年、タイム写植)、『次の冬』(1994年、論楽社)を出版。また、島田さんの死後、親交のあった宇佐美治さんにより、最晩年の詩、評論、書評などを集めた島田等遺稿集『花』(手帖舎)を出版されている。
後者は、隔離の象徴である島でのハンセン病療養所の現在の姿と、愛生園と光明園において、将来構想についての模索が続いている状況を、2日連続で特集しています。
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「ルポ 日本の縮図に住んでみる」(日本経済新聞出版社刊 定価本体1600円+税)
50代、60代のシニア記者が、1ヶ月ほど住んでみたら、日常の取材とは違う何かが見えてくるだろうかという問題意識を持って、日本最西端の島沖縄の与那国、横浜寿町、奈良県吉野町の若者自立寮、北海道浦河町、愛知県豊田市の保見団地、国立ハンセン病療養所邑久光明園に住み、その結果、見えてきたその土地や施設の抱える深刻な問題などを綴ったルポ。
2008年4月から09年9月まで、日本経済新聞の木曜付け夕刊に連載された。
国立療養所邑久光明園でのルポでは、「素直で素朴な人が多かった。言葉に尽くせぬ過酷な体験をしたにもかかわらず、不屈の精神で、それを乗り越えてきた人たちは本当にやさしかった。」と「住んでみた後記」に感想が綴られている。
243ページには、夏祭りのときの「ゆいの会」の綿菓子やさんの前に子供たちがたくさん行列をつくっている写真が掲載されています。書店でごらんください。