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一般社団法人ハンセンボランティアゆいの会

ハンセンボランティア「ゆいの会」は、一般社団法人ハンセンボランティアゆいの会となりました。 岡山県瀬戸内市邑久町にある国立ハンセン病療養所長島愛生園 ・邑久光明園でボランティア活動をしています。 本ブログでは,当会の活動のほか,ハンセン病問題に関する 最新の情報も随時掲載しています。           

十坪住宅瓦運び作業ボランティア(2020年10月31日)
ゆいの会では、5年ほど前から、ハンセン病強制隔離政策のような過ちを二度と繰り返さないため、強制隔離政策を象徴する歴史的建造物である、国立療養所長島愛生園の十坪住宅「徳島路太利」(とくしまロータリ)の修復保存運動を行っていました。市民の皆さんのおかげで修復費用700万円が集まり、現在、修復作業を進めています。10月末には修復作業は終了する予定です。

そこで、2020年10月31日(土)13:00~15:00には、ゆいの会の会員やこの間、募金をしていただいた方々に呼びかけて、「徳島路太利」周辺で、屋根から下ろした、従来の瓦を保存場所まで運ぶ、ボランティア作業を行います。


また、来年4月頃までには、新しく修復された「徳島路太利」の活用方法として、室内に写真、書籍、パネル解説等、ハンセン病隔離政策やかつて無癩県運動とともに推進された「十坪住宅建設運動」の歴史を学べるものを展示したいと考えています。

本来は、国立ハンセン病療養所に残る歴史的建造物や史跡は、国の責任において修復し保存管理するすべきものです。なぜ、国ではなく市民が?という疑問をもっておられる方もおられると思います。

数年前に、厚労省が「歴史的建造物等保存検討会」のもとに、「史跡ワーキンググループ」が設置され、多磨全生園の少年少女舎、邑久光明園の少年少女舎、長島愛生園の十坪住宅について、史跡として、修復保存の在り方を検討することになっていますが、長島の2つについては、全く議論検討が進んでいません。このままでは、朽ちるのを待つのみということになりかねません。

そこで、ゆいの会が、当時の原型が比較的残されている「徳島路太利」が朽ちないうちに、市民の力で修復したいとして始めた事業が「徳島路太利」修復保存事業です。

できる限り当時の「徳島路太利」の姿を残す形で、修復作業を進めています。

来年4月に開館の際には、ぜひ多くの方に見ていただきたいと思います。



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