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一般社団法人ハンセンボランティアゆいの会

ハンセンボランティア「ゆいの会」は、一般社団法人ハンセンボランティアゆいの会となりました。 岡山県瀬戸内市邑久町にある国立ハンセン病療養所長島愛生園 ・邑久光明園でボランティア活動をしています。 本ブログでは,当会の活動のほか,ハンセン病問題に関する 最新の情報も随時掲載しています。           

3年ぶりにソロクト訪問
7月15日~16日ソウル,17日~18日小鹿島(ソロクト)に行ってきました。

2012年7月16日14時~18時,韓国言論振興財団記者会見場(プレスセンター19階)で,ソウル大学社会発展研究所主催の「2012 한센 인권 국제 심포지엄
 」(ハンセン人権国際シンポジウム)が開催され,日本からはソロクト弁護団ら13名が参加しました。
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ソロクト訴訟,その後の我が国のハンセン病補償法に基づき,戦前ソロクトに隔離収容されたハンセン病患者の補償申請を一緒に取り組んでいる韓国弁護団は,現在,韓国政府に対し,同政府が1945年以降ハンセン病患者に対して行った断種・堕胎の責任を追及する裁判を提起しています。

シンポジウムでは,断種堕胎裁判の原告である男性と女性,それぞれ一人の方が,今も心の中から消えることのない辛い体験について話をされ,韓国,台湾,日本からそれぞれの国におけるハンセン病患者に対する断種・堕胎の事例報告を行いました。
最後に,韓国弁護団から,断種堕胎裁判の経過,意義,課題等について報告があり,討論が行われました。

引き続き,この問題の解決に向けて,努力しなければならないとの思いを強くしました。

その日の夜は,韓国弁護団と一緒に食事をしながら楽しい時間を過ごすことができました。

17日は,ソウルから飛行機とマイクロバスを乗り継いで,小鹿島に向かいました。

日本の弁護団としては,3年ぶりの訪問でした。自治会に立ち寄り挨拶をしたあと,朴院長を表敬訪問し,国立ソロクト病院の現状や将来構想などについての考えをお聞きしました。
P1010910.JPG(国立小鹿島病院)







ソロクトでは,年間50~60名が亡くなられるとのことでしたが、再入所される方が,ほぼ同数おられるので,入所者数は大きな減少はないとのことでした。現在の入所者は590名です。

3年前とは,病院も入所者の居住棟も新しく建て替えられて,住環境は大変改善されていました。



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朴院長のお話では,入所者が大幅に減少し,その存続が問題となるのは20~30年先のことと考えているが,いまから将来構想
のことも検討しており,ソロクトは将来も医療機関として存続させたいと考えている,ということでした。



また歴史的建物等は,登録文化財として15の建物等をすでに登録しており,将来にわたって残していきたいという話をされていました。

入所者自治会長によれば,ソロクト裁判の原告の3分の1の方が現在までにすでに亡くなられたそうです。
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何人かの方の住宅を訪問し,お元気な姿を拝見し,また久しぶりの訪問を喜んでいただきました。







 

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