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一般社団法人ハンセンボランティアゆいの会

ハンセンボランティア「ゆいの会」は、一般社団法人ハンセンボランティアゆいの会となりました。 岡山県瀬戸内市邑久町にある国立ハンセン病療養所長島愛生園 ・邑久光明園でボランティア活動をしています。 本ブログでは,当会の活動のほか,ハンセン病問題に関する 最新の情報も随時掲載しています。           

台湾から愛楽園取材 

台湾の楽生院にハンセン病資料館を設立するため,台湾政府からの依頼で,日本のハンセン病療養所を取材するため,台湾の取材スタッフが沖縄の愛楽園を訪れました。

沖縄タイムス2010.4.6

 沖縄タイムス | 台湾から愛楽園取材 ハンセン病 各国の政策問う 苦悩の体験「伝える」


【名護】世界各国のハンセン病政策と現状を記録保存するドキュメンタリーを制作するため、台湾の取材スタッフが5日、名護市済井出の沖縄愛楽園を訪れ、園の歴史や現状を取材した。映像は資料館で記録保存され、ハンセン病問題の啓発活動に活用されるという。

来沖したのは国立台湾師範大学台湾史研究所の范燕秋所長ら4人。台湾の公立ハンセン病療養所「楽生院」の旧事務本館に資料館を設立するにあたり、台湾政府からハンセン病のドキュメンタリー制作を依頼された。

取材班は、同園退所者の平良仁雄さん(71)のガイドで園内を視察。平良さんは自身の体験を交えながら当時のハンセン病政策を説明した。

平良さんは「国が病気は二度と直らない恐怖のイメージを植え付け、らい予防法で隔離したことで、患者が家に帰れなくなった原因の一つとなった。わたしは国を絶対に許すことはできない」と訴えた。

范燕秋所長は「国の政策の被害者が自身の体験を語ることは、社会に対し偏見や差別をなくすために非常に重要なこと。そのことを台湾の人々に伝えたい」と話した。また、沖縄と台湾でハンセン病の在宅治療に尽力した元園長の故犀川一夫氏の功績をたどることも来沖の目的の一つに挙げている。

取材班は、日本各地や世界の療養所を回るという。8日まで沖縄に滞在し、宮古南静園も視察する予定。

 

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