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一般社団法人ハンセンボランティアゆいの会

ハンセンボランティア「ゆいの会」は、一般社団法人ハンセンボランティアゆいの会となりました。 岡山県瀬戸内市邑久町にある国立ハンセン病療養所長島愛生園 ・邑久光明園でボランティア活動をしています。 本ブログでは,当会の活動のほか,ハンセン病問題に関する 最新の情報も随時掲載しています。           

台湾楽生療養院の現状
台湾の楽生療養院で,地下鉄建設計画に伴う旧楽生院の施設撤去・立退き問題で闘っている,有志の院生の組織である「楽生院保留自救会」の李添培会長から,弁護団等の支援者へメッセージが届いています。

政治情勢もあり,台湾ではハンセン病患者に対する補償等に関する法案の審議も,難航しているようで,気がかりです。

(メッセージ)
 これまでの大谷派、弁護団、市民学会はじめ、日本の皆様の御支援に重ね重ね感 謝申し上げます。以前お伝えしましたように東京大会への参加も検討していまし たが、人手および予算の問題から叶いませんでした。楽生院の現状ですが、膠着 状態が続いております。政府は地下鉄の計画変更や部分開業が可能であるといい ながら、実際の検討には消極的な態度を示し続けています。また国会の休会が近 づいているにも関わらず、人権法案の審議も棚上げにされたままです。3年前320名いた入所者は、280名まで減少しました。私たちに残された時間は余りありません。5月20日には新政権が誕生しますが、「景気の回復、経済の建て直しを最優先」という政策方針の前にハンセン病問題の解決がなおざりにされることが予想されます。また、総統馬英九氏をはじめとして新政権には地下鉄計画・建設に関わってきた政治家・官僚が多く携わっています。私たちの闘いはこれからも困難を極めるでしょうが、日本による絶対隔離政策の下での植民地を含むさまざまな被害の事実(植民地解放後の政権によるその継承も含めて)を風化させないために、そして現入所者の最低限の「生きる」権利を守り抜くために、これからも連帯の輪を広げてゆくことが必要です。何卒よろしくお願いします。また、お時間がありましたら是非楽生院にいらしてください。お待ちしております。

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