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一般社団法人ハンセンボランティアゆいの会

ハンセンボランティア「ゆいの会」は、一般社団法人ハンセンボランティアゆいの会となりました。 岡山県瀬戸内市邑久町にある国立ハンセン病療養所長島愛生園 ・邑久光明園でボランティア活動をしています。 本ブログでは,当会の活動のほか,ハンセン病問題に関する 最新の情報も随時掲載しています。           

国立療養所邑久光明園牧野正直園長退官講演
昨日、国立療養所邑久光明園光明会館において、午後1時30分から3時まで、今年3月末で邑久光明園園長を退官される、牧野正直園長の講演会がありました。

大学教官だと最終講義にあたるものでした。当日は、職員の方々、入所者の方々が大勢お見えになっていました。

牧野園長は、1943年中国の藩陽市で生まれ、極寒の満州の地で命を落とすこともなく、残留孤児にもならず、幸運にも家族とともに、満州から引き揚げることができたこと。その後、昭和44年に広島大学医学部を卒業後、基礎医学を研究するために大阪大学大学院医学研究科にすすみ、その後、伊藤利根太郎先生に声をかけられ、大阪大学微生物病研究所文部教官助手(癩部門)となり、ハンセン病に関わるようになったこと、その後、ある出来事をきっかけに、らい予防法の存在に疑問を持つようになり、1990年頃から、らい予防法廃止に関わることになった経緯を話をされた。その後、ハンセン病学会(当時のらい学会)でらい予防法廃止を訴えたことや、厚生省のらい予防法見直し検討委員会の委員に加わることになった経緯や熊本判決後の厚生労働省が設置した第三者機関である「検証会議」でのご苦労や思い出についても触れられた。

また、邑久光明園園長に就任した後の、老人センターの建設などの取り組みについての思いを話をされた。

最後に、入所者、職員への感謝とともに、邑久光明園の「1.入所者にやさしい療養所を目指します。2.働く人にやさしい療養所を目指します。3.地球にやさしい療養所を目指します。」という、3つの理念について触れ、さらにこの理念が発展することを願っているという思いを述べられて、話を締めくくられた。

なお、4月からは、副園長として長年にわたり牧野園長とコンピを組んできた、副園長の畑野先生が園長となることになっています。


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