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長島愛生園歴史館(http://ww32.tiki.ne.jp/~jitikai/menu.htm)では、2005年から,園内に収蔵されている貴重な歴史的資料のデジタル化と保管作業を継続的に行ってきました。
ハンセンボランティア「ゆいの会」は、歴史の継承、歴史的資料保存も重要な役割と位置づけ、2005年から、当会の二人の会員、疋田邦男さんと岩邉カヨノさんが、今回のデジタル化の作業を行ってきました。
その中には、昭和32年に長島愛生園が編集した「らい文献目録社会編」に掲載されている資料も含まれており、この貴重な資料が、国立ハンセン病資料館のHPで、デジタル公開されることになりました。
ぜひ,一度、下記、HPにアクセスしてみてください。
長島愛生園同園所蔵文献検索コーナー(国立ハンセン病資料館)平成22年3月31日
「らい文献目録社会編」資料の公開にあたって
国立療養所長島愛生園歴史館
「らい文献目録社会編」は長島愛生園が1907(明治40)年「法律第11号らい予防に関する件」から50周年の記念事業として、1957(昭和32)年当時、確認されているハンセン病関連の資料群を網羅したものである。それらの多くは長島愛生園図書室に保管され、人々の目に触れることはほとんど無く、半世紀の時が流れた。
長島愛生園歴史館では、2005(平成17)年より、園内に収集されている資料の調査を開始し、それらのデジタルデータ化と保管作業も併せて行っている。その結果、「らい文献目録社会編」資料には価値あるもが多く含まれるが判明したため、この度公開することとしたが、資料の中には一般公開にそぐわないものもあることから、以下の制限を設けた。
この度の資料公開は、長島愛生園藤田邦雄園長、ハンセンボランティアゆいの会より疋田邦男氏、岩邉カヨノ氏。長島愛生園入所者自治会、(株)皓星社、(財)日本科学技術振興財団、国立ハンセン病資料館、その他大勢の皆さまの格段のご尽力により実現した。とりわけ本作業のほとんどを負って頂いた疋田、岩邉両氏には改めて感謝申し上げる。
これらの資料群が、ハンセン病問題の深淵を照らす一助となることを期待している。
学芸員 田村 朋久
公開に関する制限
○他所に寄稿した手書き原稿
○入所者のプライバシーに係るもの
○重篤患者の写真が掲載されているもの
○発行後50年を経過していないもの○各ハンセン病療養所で発行した機関誌
なお、サーバ容量の関係で現時点においてはすべての資料を公開できておりません。
サーバの増強中ですので、全公開まで今少しお待ちください。
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先日、本ブログで紹介しました、山陽放送のハンセン病問題を扱った番組「消えた顔~ハンセン病・文芸に生きる半世紀」(仮題)は、正式の作品名が、「いのちの瀬戸~ハンセン病・文芸に生きて~」に決まりました。
放送時間は、平成23年5月28日午後4時~5時です。ぜひご覧下さい。
RSK 山陽放送 テレビ番組表 5月28日(土)
ハンセンボランティア「ゆいの会」も、長島愛生園にあった「文藝協会」の活動にスポットを当てた、展示企画展を、愛生歴史館とともに、現在企画中で、夏頃には開催できればと考えています。
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国立療養所長島愛生園では、終末期サポートチームを立ち上げています。
5月13日、14日、岡山市で第84回日本ハンセン病学会総会・学術大会が開催され、同園の看護副部長の難波富子さんが、2日目の一般演題のなかで、「ハンセン病療養所における終末期サポートとは ~終末期サポートチームの立ち上げ~」と題した報告を行いました。
当会も、ボランティアとしてこのサポートに関わっています。市民ボランティアが、国立ハンセン病療養所でのこうしたサポートに参画するのは、全国でもはじめての試みのようです。
当会では、「ふれあいボランティア」と名付けて、今年の5月から週一回活動をはじめました。
当会のボランティアが、愛生園に出かけていき、これまでお話相手もなく、ひたすら部屋で一日を過ごしておられた方と、あたらしく始めたサポートのために設置した談話室で、一緒にコーヒーやお茶を飲んだり、お話をしながら、ひとときを過ごすという試みです。
実際に参加された入所者の方には、好評であったと聞いています。看護副部長の難波さんは、談話室のテラスをイングリッシュガーデンにして、入所者の方がボランティア等の交流などもさかんにして、充実した人生をすごせるような場所をつくれないかと、新しい構想ももっておられるようです。
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ハンセンボランティア「ゆいの会」は、第10回ボランティア養成講座の受講生を募集しています。定員は30名です。現在20名を超える参加申込みがあります。
まだ、若干余裕があります。とても充実した講座です。参加申し込みをお待ちしています。申込みは、当会事務局:山本勝敏法律事務所(086-234-1711)。
ボランティア養成講座:「邑久光明園」「長島愛生園」支援 来月、参加者募る /岡山
瀬戸内市の国立ハンセン病療養所「邑久光明園」「長島愛生園」の入園者を支援するボランティア養成講座(全4回)が、来月開かれる。主催のハンセンボランティア「ゆいの会」は参加者を募っている。
入園者が地域の中で生きがいを持って生活し、少しでも社会参加が広がるようにと、03年から開催。今回は10回目で、これまでの受講者は300人近くにのぼる。ハンセン病問題に関心があり、ボランティアをしたいと思っていても、個人ではきっかけがなかったという人が多く、近年は学生の参加も増えている。
6月5日と12日は同市邑久町の市社会福祉協議会で、ハンセン病とその歴史、ボランティアとしての心構えなどを学ぶ。18日は療養所での介護実践、26日は回復者との交流などを図る。
定員30人で、参加費2000円。締め切りは21日。問い合わせは、同会事務局長の山本勝敏弁護士(086・234・1711)。【斉藤貞三郎】
ボランティア養成講座:「邑久光明園」「長島愛生園」支援 来月、参加者募る /岡山 - 毎日jp(毎日新聞) -
日本とノルウエーのハンセン病の隔離政策の違いを鮮やかに描いた「80年目の真実~長島そしてノルウエー」を制作した山陽放送テレビが、ハンセン病の特集番組を放映します。ぜひご覧下さい。
当会も協賛します。
番組名:「消された顔~ハンセン病・文芸に生きる半世紀(仮題)」
放送時間:平成23年5月28日(土)16:00~17:00(予定)
放送局:山陽放送テレビ
日本民間放送連盟賞出品作品
ハンセン病療養所では、文芸、芸術、音楽など文芸のあらゆる分野にわたり、秀逸の作品や活動の歴史が紡がれてきた。また、ハンセン病の文芸について研究を続ける人たちも少なくない。
ノーベル文学賞作家・川端康成との縁がきっかけで勉学に励み、日本で唯一、世界的にも例を見ないハンセン病患者のためだけの高校、邑久高校・新良田教室を卒業した後に社会復帰し、現在は長野大学客員教授で作家でもあるハンセン病回復者、伊波敏男さん。今はまた『ハンセン病が現代に問いかけるもの』をテーマに新たな本の執筆にとりかかっている。
同じハンセン病回復者で、国際的な貢献を評価され、スイスで表彰も受けた『青い鳥楽団』の故・近藤宏一。楽団仲間の細木さんは今でも時折、不自由な手でハーモニカを握る。
日本を代表する女流詩人、故・永瀬清子は、この長島に目を向け、強制隔離政策で断絶された家族との絆を詩作によって追及し、また詩の指導もしていた。
ハンセン病入所者が残した文芸には、繊細さや研ぎ澄まされた感性だけでなく、逆境を生き抜く力も見て取れる、これらを紐解くことで聞こえてくる入所者の声なき声・・、伝えようとしたものは?(同番組企画書から)
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国立ハンセン病資料館で、2011年度春季企画展「かすかな光を求めて-療養所の中の盲人たち-を開催中です。
2011年度春季企画展
かすかな光をもとめて-療養所の中の盲人たち-
- 会 期:2011年4月23日(土)~7月24日(日)
- 開館時間:午前9時半~午後4時半(入館は午後4時まで)
- 休 館 日:月曜日、祝日の翌日(会期中の休館日:4月25日/5月2、6、9、16、23、30日/6月6、13、20、27日/7月4、11、19日)※4月30日は開館
- 会 場:国立ハンセン病資料館 2階企画展示室
- 観 覧 料:無 料
企画展示のご案内|展示室のご案内|国立ハンセン病資料館
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先日行われた、岡山市主催の、平成23年度憲法週間「岡山市民のつどい」は、ハンセン病問題を取り上げました。700名の参加がありました。
映画「ふたたび」の上映に加え、長島愛生園の石田雅男さんが講演し、歴史を後世に伝える役割の大切さを訴えました。このことは、ハンセン病隔離の島であった「長島」の将来構想の基本的な重要な柱でもあります。
ハンセン病:「人権学習ができる島に」 長島愛生園で64年、石田さん講演 /岡山 - 毎日jp(毎日新聞) -
高松市にある国立療養所「大島青松園」の本土と結ぶ連絡欄の民間委託問題については、大島青松園のみならず、全療協、統一交渉団も重大な緊急課題と位置づけており、年一回開催されるハンセン病問題対策協議会でも取り上げ、国の責任に基づいた対応を強く求めているところです。
記者の目:ハンセン病療養所の連絡船問題=三上健太郎 - 毎日jp(毎日新聞) -
平成23年憲法週間「市民のつどい」が、開催されます。
無料です。
日時:5月11日(水)午後1時(入場0時30分から)~4時
場所:岡山コンベンションセンター(ママカリフォーラム)
主催:岡山市
後援:国立療養所長島愛生園、長島愛生園入所者自治会、国立療養所邑久光明園、邑久光明園入所者自治会、岡山県
協力:ハンセンボランティア「ゆいの会」
内容:映画「ふたたび、Swing me again」上映
長島愛生園入所者の方の講演
詳しくは、岡山市のHPをごらんください。
http://www.city.okayama.jp/shimin/jinken/jinken_00044.html -
ハンセンボランティア「ゆいの会」では、6月から始まる、第10回ハンセンボランティア養成講座の受講生の募集を始めました。
講座の内容は、語り部との交流、園内のフィールドワークはもちろん、歴史・医学・介護理論・実践、ボランティア学などを学べる総合的な講座となっています。
養成講座の詳細、及び申込み方法、問い合わせなどは、下記養成講座案内ビラをご覧下さい。
第10回ハンセンボランティア養成講座案内
http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/724b9dfe7b9e1f9f6ed932b0c24bdef3/1300542309