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平成22年度ハンセン病問題対策協議会及び追悼式は,既に本ブログでお知らせしたとおり,6月22日(火)に開催されます。
開催場所は,いずれも全国都市会館に確定しました。
住所 〒102-0093 東京都千代田区平河町2-4-2
TEL 03-3262-5231 FAX03-3261-5535
(地図)
http://www.toshikaikan.or.jp/06access.html -
平成22年5月21日,参議院本会議で国立ハンセン病療養所における療養体制の充実に関する決議が全会一致で可決されました。ほぼ衆議院決議と同じ内容ですが,「入所者が地域社会と共生しつつ」という言葉が付け加えられました。
http://www.sangiin.go.jp/japanese/ugoki/h22/100521.html
国立ハンセン病療養所における療養体制の充実に関する決議
平成22年5月21日
参議院本会議
ハンセン病の患者は、長年にわたる国の隔離政策及びこれに起因する偏見と差別により、多大の苦痛と苦難を強いられてきた。
国立ハンセン病療養所の入所者は、視覚障害等のハンセン病の後遺障害に加えて、高齢化に伴い、認知症や四肢の障害等を有する者が増加している。
国は、平成二十年六月に成立した「ハンセン病問題の解決の促進に関する法律」の趣旨を踏まえ、国立ハンセン病療養所における入所者の療養の質の向上を図り、入所者が地域社会と共生しつつ、良好かつ平穏な療養生活を営むことができるようにするため、その責任を果たす必要がある。
政府においては、国の事務及び事業の合理化及び効率化の必要性は理解しつつ、入所者の実情に応じた定員及び療養体制の充実に万全を期すべきである。
右決議する。
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第6回ハンセン病市民学会iN瀬戸内総会・交流集会から10日が経ち、日常の業務に戻っていますが、現地実行委員は、いまだ疲れがとれていない人が多いようです。
さて、平成22年5月29日(土)15:00~16:00(予定)に、RSK山陽放送で、「埋もれた証言」~長島そしてベルゲンから見えた真実(仮題)が放送されます。
是非、ご覧ください。
以下は、同番組の『企画書』より引用。
今年で開園から80年になるハンセン病療養所・長島愛生園。その歴史館の倉庫から、入所者の生々しい証言テープが見つかった。証言の聞き手は、同じ入所者の故・島田等(1995年死亡)。
ハンセン病患者への終生にわたる強制隔離、断種・堕胎。
入所者の人権を無視した日本の政策を強く批判していた。
『なぜ日本はハンセン病・医療政策で、世界をリードしたノルウエーを模範としなかったのか?』島田は問いかけている。
日本のメディアとしては、初めて先進地・ノルウエーを取材した。
患者の人権を尊重したノルウエー、一方、人権を無視した日本。
その政策の違いは入所者とその家族の人生を明暗を分けた。
病者、障害者、高齢者。差別・偏見がなくならない現実の中で、患者の『人権』とは、どういうものか?何か?を問いかける。
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平成22年度,岡山県ハンセン病問題対策協議会が開催されました。
5月17日付山陽新聞WEB NEWS
差別解消へ啓発 県ハンセン病対策協 本年度計画決める - 山陽新聞地域ニュース
本年度1回目の県ハンセン病問題対策協議会が17日、岡山市であり、差別や偏見の解消に向けた啓発活動の実施など2010年度の事業計画を決めた。長島愛生園(瀬戸内市邑久町虫明)、邑久光明園(同)の入所者や有識者ら委員12人が出席。県内全域の小中学校での講演会開催や、入所者の社会復帰支援、ハンセン病を基本とした総合的人権教育に取り組むことなどを決めた。
岡山と香川の両県で8、9日に開かれた第6回ハンセン病市民学会についても触れ、1000人を超える参加者が訪れ、ボランティアは約300人に達したことなどが報告された。
また、協議会発足当初(02年)から会長を務めていた南智・元ノートルダム清心女子大教授が会長職を退き、後任に平松正臣・関西福祉大教授を選出、全会一致で承認した。