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国際ハンセン病政策シンポジウム(第1回)「ハンセン病医療政策と資料保存ー日本とノルウエー」が、2010年1月21日午後1時~4時30分、国立ハンセン病資料館映像ホールで開催されます。
国立ハンセン病資料館見学にあわせて、関心のある方はぜひ参加してみてはいかがですか。
主催:国立ハンセン病資料館、金沢大学
参加者:150人程度(参加自由)
通訳:日本語通訳あり
詳細は、国立ハンセン病資料館HPへ http://www.hansen-dis.jp/news/news.html
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1月5日18時10分から、NHK岡山の「ニュースコア6」の「新春インタピュー」のコーナーに、「第6回ハンセン病市民学会in瀬戸内」実行委員会の牧野正直委員長が出演しました。
牧野実行委員長は、今年5月8日(土)、9日(日)に岡山市を中心に開催される「第6回ハンセン病市民学会in瀬戸内」の意義や抱負を語りました。
放送後、実行委員会事務局には、複数の視聴者より問い合わせがあったそうです。
3月21日午後には、岡山県立図書館で、プレ集会も開催されることになっており、多くの市民の方に参加していただきたいと願っています。
ハンセン病市民学会のHP http://shimingakkai.com/syomei.html
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2009年12月29日(火)から2010年1月3日(日)まで、大供公園周辺(岡山市役所東隣り)で、おかやま年越派遣村(主催:派遣・労働者支援センター)が実施されることになり、参加しました。
期間中の活動内容:①相談活動(労働相談、法律相談、住居相談、生活・健康相談)、②緊急の住居確保・・岡山市の担当課と連携して緊急宿泊所の確保、③炊き出し=昼(大供公園)と夜(城下・南方)=岡山野宿生活者を支える会と共同事業。
法律家の団体である、青年法律家協会岡山支部も、この問題を放置することはできないとして、派遣村での相談員を会員から募集しました。
本日は、山崎博幸弁護士と私が相談員として参加しました。明日からも1月3日まで、交替で会員が参加することになりました。
今日は、会場に来られた相談者のうち、緊急宿泊所を求めていた8名全員に、市役所が確保していたシェルターに、本日から年始(1月5日まで)に掛けて、宿泊できることになりました。もちろん、その後の住宅確保、生活保護申請支援、就労支援等のフォローが重要です。
市役所には、明日以降も引き続き必要な緊急宿泊所を確保する努力をしてもらいたいと思います。
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IDEA Center For the Voices of Humanity から、「Father Damien .....”A Bit of Taro, A Piece of Fish,and A Glass of Water"」が出版されました。
amazon.comで入手可。
著者は、Anwei Skinsnes Law 、Henry G.Law
本書のまえがきで、「これまで、ダミアンに関する話は数多くの書物や記事で紹介されているが、これらの記述は、一般に、ダミアンの存在によって最も影響を受けたであろう人々、すなわちカラウパパでダミアンと一緒に生き働いた人たちの声や洞察が含まれていなかった。また従前の記述には、ハワイ島やモロカイ島の他地域の教会区民の言葉や見解も含まれていなかった。本書が、これらのこれまで聞かれなかった声に焦点を当てることで、ダミアンに対する知識と理解があらたに深みを得て、より完璧になるのを可能にすることを望んでいる」と述べている。
著者のAnwei Skinsnes Law は、16歳のときにはじめて、カラウパパを訪れ、その後、40年以上にわたり、ハワイのハンセン病の歴史を調査し、カラウパパ居住者の200時間以上のオーラルヒストリーインタビューを行ってきた。1989年には、ハワイ大学公衆衛生学部から公衆衛生学修士号を授与されている。彼女の夫 Henry G.LAW は、初代のカラウパパ国立歴史公園の管理者である。
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2009年12月19日(土) 15時から17時30分まで、岡山弁護士会館2階大会議室で、第6回ハンセン病市民学会・交流集会in瀬戸内の第3回実行委員会が開催されました。
参加者の自己紹介のあと、議題の審議に入り、ハンセン病市民学会企画検討委員会の、総会・交流集会の企画案が、企画検討委員会牧野委員長から報告された。
日時 2010年5月8日(土)、9日(日)
統一テーマ『島は語る』-隔離の象徴としての”島”を再認識し、心の橋を架ける-
第1日目 5/8 於 岡山プラザホテル
Ⅰ開会式(13:00)
Ⅱ総会(13:30~14:20)
Ⅲ「島の当事者の声を聴く」(14:20~18:15)
基調対談1「島の生活を語る」
基調対談2「隔離の島から生まれた当事者運動」
基調対談3「邑久長島大橋の架橋運動から学ぶもの」
総括鼎談「島の当事者の声を聴いて」
基調対談の各テーマはほぼ確定し、最終的な人選を行っているところとの報告があった。
Ⅳ歓迎の夕べ(18:30~21;00) 於 岡山プラザホテル
第2日目 5/9 於 瀬戸内三園(長島愛生園、邑久光明園、大島青松園)
長島愛生園会場(9:30~12:00)
【分科会A】「『新良田教室』の残したものを考える」
【分科会B】「啓発」
【分科会C】「ハンセン・ボランティアの現状と課題」
邑久光明園会場(9:30~12:00)
【分科会D】「外島保養院から邑久光明園へ~100年の歴史をたどる」
【分科会E】「自治体に求められている課題を考える」
大島青松園会場(9:30~16:00)
【分科会F】「ふるさとを語る」(仮題) *グループに分かれて入所者からお話を聞いたり、海岸清掃などのボランティア活動なども行う参加型の分科会を検討中。
各分科会のテーマについてもほぼ確定し、現在、コーディネーターの人選中との報告があった。
なお、現地実行委員から、各分科会の報告者に相応しい、地元の人材も少なくないので、コーディネーターにおいて、人選においては十分考慮してもらいたいとの意見が出され、牧野企画委員長も、コーディネーターにおいてその点は十分理解していると思うとの回答がなされた。その他、第1日目の対談や鼎談の際に、会場からも発言の機会を確保できないかとの意見も出された。
その後、実行委員会各部局(会計、広報、運営、企画)から報告がなされた。
企画からは、3月21日(日)に岡山で、プレ企画を行うことを提案し、了承された。
企画名(仮)「ハンセン病問題を考える市民のつどい」
日時:3月21日13時30分~16時
場所:岡山県立図書館
1部 DVD「いのちの”格差”~戦争に翻弄された病 ハンセン病~」(三重テレビ放送制作)、2008年第16回坂田ジャーナリズム賞第1部門放送の部特別賞受賞作品。
2部 ミニシンポジウム「ハンセン病療養所の現在と未来を考える」
パネリスト 長島愛生園入所者代表、邑久光明園入所者代表
コーディネーター 牧野正直(国立療養所邑久光明園名誉園長)
会計部局からは、予算の概算の報告
広報部局からは、ポスター案の提案
運営部からは、当日の大会運営の担当者、人員確保等について報告
実行委員会も3回目となり、実行委員会の参加者の総会・交流集会に向けての共通認識も次第に形成されてきたように思います。
次回の第4回実行委員会は、2月20日(土)13時30分(於 長島愛生園)
なお、第5回実行委員会は、3月20日(土)の予定であったが、21日(日)に、岡山でのプレ集会があるため、それにあわせて、21日(日)午前10時に変更することになった。場所は岡山県立図書館。
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日本共産党が、12月16日、厚生労働省に対し、「ハンセン病問題に関する申し入れ」を行いました。
申し入れの内容は、以下のとおりです。
「今年は、国によるハンセン病隔離政策開始から100年、ハンセン病国賠訴訟熊本地裁の原告勝利判決から8周年のときにあたり、4月1日からは「ハンセン病問題基本法」が施行されなど、入所者をはじめ社会復帰を果たした方々、これを支援する関係者に、大きな期待が高まっています。ハンセン病に対する差別・偏見の克服とハンセン施設の社会開放及び入所者の命ある限り、安心して十分な医療と介護を受ける体制を整備するため各施設における将来構想のまとめが総力をもって進められているところです。また、同時に施設内職員の確保と施設・設備の拡充を図るなどは、いま、緊急の課題として抜本的対策が求められています。入所者の切実な生活実態を直視し、入所者の要請に答えることは国の最低限の責務であり、歴史的経緯にてらし国が誠実に責務を果たすべきです。
以下、申し入れます。
1、定員削減計画からハンセン施設を除外し、必要十分な職員を確保すること。
171国会における「国立ハンセン病療養所における療養体制の充実に関する決議」(09年7月9日)に基づき、ハンセン病療養所については、第11次国家公務員定員削減計画の適用施設から除外すること。これまでに第10次に及ぶ削減計画で、371人の職員が減員され、231人の純減となっている。加えて、最も不足が深刻な看護師や介護助手は大幅な定員割れの状態にある。このため、入所者の日常は悲惨な状況となっている。視覚障害者は、「食事に何が出されているのかもわからず、手足の不自由で1人で食べることもできない、職員不足から、満足のゆく食事をした実感がない。食事が一番つらい」と訴え、また、入浴中の死亡事故に見られるように、看護・介護職員の著しい不足が取り返しのつかない事態を招いていることを危惧する。政府は、必要十分な職員を緊急に確保すること。
2、各園の「将来構想」に予算を確保し、実現まで国の責務を果たすこと。
いま、ハンセン病問題基本法に基づく各園の「将来構想」が策定されつつある。沖縄愛楽園、宮古南静園をはじめ厚生労働省に対し「将来構想」を提出している園については、着工の予算を確保し実現のため国の責務を果たすこと。
多磨全生園では、敷地全体を「人権の森」として整備し、園内に保育所を設置するなど地域に開かれた福祉ゾーンづくりが計画されている。ところが保育所を整備する場合、国有地の借地料として1千万円前後の賃借料が発生し、「将来構想」の大きな障壁になっている。国有財産法の縛りを解き、入所者自治会や地方公共団体の意向に沿って土地や施設利用の開放を図るべきである。
3、社会復帰者の入院治療を認める制度を確立すること。
療養所を退所し社会復帰を果たした人たちの多くが療養所での入院治療を希望している。宮古南生静園が行った「入退所者意向調査」では、退所者31名のうち23人(74%強)が、友人や知人に対し自身がハンセン病の回復者であることを話すことができない、と答え、家族に対しても50%の状態である。
差別や偏見を受けてきた心の傷は深く、社会復帰後もなお苦しんでいる。また、社会の
差別・偏見も克服されていないことやハンセン病を理解する医師が極めて限られていることから、一般病院での入院治療に不安を感ずるとして、療養所での入院治療制度の確立を強く望んでいる。その際、退所者給与金の支給停止を行うなどは、歴史的経緯に照らし論外である。厚生労働大臣は、社会復帰者の入院治療制度を確立のため具体的な検討を行うこと。
4、施設開放後の入院に関する保険会計との混在について検討すること。
各療養所の「将来構想」等の実施に伴い、入所者の入院(一般会計)と一般の入院患者(保険会計)に会計法上の格差が生ずることから、その取扱いについて混乱のないよう検討を行うこと。
5、ハンセン病に対する差別・偏見をなくすため検証結果の広報及び啓発を行うこと。
ハンセン病に対する偏見、差別はいまだに克服されてはおらず、隔離政策から100年の今、政府がなぜ隔離政策をとったのか、その隔離政策とは何であったのか、検証結果を広く国民に知らせ、二度と同じ過ちを繰り返さないための啓発活動を積極的に講ずること。」
(赤旗2009年12月17日付記事)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-12-17/2009121704_03_0.html