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一般社団法人ハンセンボランティアゆいの会

ハンセンボランティア「ゆいの会」は、一般社団法人ハンセンボランティアゆいの会となりました。 岡山県瀬戸内市邑久町にある国立ハンセン病療養所長島愛生園 ・邑久光明園でボランティア活動をしています。 本ブログでは,当会の活動のほか,ハンセン病問題に関する 最新の情報も随時掲載しています。           

「ハンセン病問題の啓発をめぐる課題」(2011年度ハンセン病問題講演会)
2012年2月18日(土)13:00~16:00,大阪市立阿倍野区民センターで,「ハンセン病問題の啓発をめぐる課題~何を伝えるのか 誰に伝えるのか~」(主催:ハンセン病問題講演会実行委員会,共催:大阪府,大阪市)が,開催されました。参加者も多く関心の高さが伺われました。

同講演会は,「ミュージカル「ドクターサーブ」問題は突きつけたもの」という副題がついているとおり,大阪・神戸憲法ミュージカル「ドクターサーブ」問題を契機に,改めて啓発の在り方を考えようという趣旨で開催されたものです。

当日のプログラムは,ハンセン病回復者の宮里新一さんの,力のこもったミニライブと,シンポジウムの2部構成で行われました。

シンポジウムのパネリストは,全療協の神美知宏さん,関西退所者原告団のいちょうの会・会長の宮良正吉さん,ハンセン病療養所の将来構想をすすめる会・関西実行委員会の大槻倫子さん,アイルランガ大学客員教授の和泉眞藏さんで,冒頭に,DVD「ミュージカルドクターサーブ」(山梨公演)の一部を上映したうえで,各シンポジストから,このミュージカルに対する意見や感想が述べられた。

このミュージカルでのハンセン病患者の描かれ方が,観客にハンセン病に関する誤った知識や恐怖心を植え付けるものであること

回復者・家族にとっても,ハンセン病回復者に対する差別や偏見を助長する点で見過ごすことができない問題を含んでいること

ミュージカルで描かれた患者の姿は,医学的に間違っているし,さらには当時のアフガンの患者の姿からも,かけ離れていること
などが語られました。

回復者の宮良さんは,ハンセン病問題を語る場合には,ハンセン病回復者や家族の置かれている心情を理解し,偏見差別の解消につながり,当事者や関係者を励ますものであってほしいと願っていると述べました。

いちょうの会・関西すすめる会と,大阪・神戸憲法ミュージカル「ドクターサーブ」の実行委員会との話し合いは,現在も続けられているそうです。

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