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ハンセンボランティア「ゆいの会」は、岡山県をはじめ多数の後援をいただき、1月21日(土)、西川アイプラザ (岡山市北区幸町10−16)で、ハンセン病療養所施設の永久保存に向けたシンポジウム&沢知恵さんのコンサートを行いました。約260名の参加者があり、高校生等若い世代の参加も多く、幅広い年齢層が参加されていました。
瀬戸内市邑久町にある国立ハンセン病療養所・長島愛生園と邑久光明園には、89年にも及ぶ我が国の過酷な人権侵害をもたらしたハンセン病政策の歴史、「負の歴史」を伝える歴史的建造物等が、長島愛生園の「十坪(とつぼ)住宅」をはじめたくさん残されています。
将来同じような人権侵害を起こさないための教訓とし、さらに人権教育・研修の場として活用するため、こうした建造物等を永久保存するために努力をしなければならないとの強い思いを、集会参加者の間で共有できたのではないかと思います。
山陽新聞2017年1月22日朝刊「ハンセン病療養所施設保存を議論 岡山で入所者や識者らのシンポ」http://www.sanyonews.jp/article/477290/1/
毎日新聞2017年1月22日朝刊「長島愛生園:十坪住宅保存を 北区でシンポ 隔離政策なき未来誓う/岡山」十坪住宅保存を 北区でシンポ 隔離政策ない未来誓う /岡山
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1月16日(月)13時30分から、広島高裁松江支部民事部(栂村明剛裁判長)で、ハンセン病・非入所者遺族訴訟(いわゆる「鳥取訴訟」)の控訴審の口頭弁論期日が開かれました(第1審は鳥取地裁)。
一人の原告で闘っている「鳥取訴訟」は、現在、熊本地裁で行われているハンセン病家族訴訟の契機となった訴訟でもあります。
今回、控訴人(第1審原告)側は、「被控訴人鳥取県の無らい県運動への関わりは他県に比して突出していなかった」という被控訴人らの主張に対し、戦前の「十坪住宅建設運動」への積極的関与の実態及び戦後の「無癩県運動」の継続の実態などから反論し、被控訴人鳥取県の国賠法上の責任について改めて論じた「控訴人第2準備書面」を提出(陳述)しました。
また、この日、裁判所は、控訴人側が(控訴人の国賠請求権は時効消滅していないことを立証するために)証人申請していた德田靖之弁護士(控訴審から控訴人代理人に就任)について、証人採用しました。
次回期日(2017年5月29日(月)13時30分~15時)に、德田証人の尋問を行うことになりました。
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昨日(2017年1月12日)、岡山にある国立療養所長島愛生園と邑久光明園の将来構想を推進していくための「ハンセン病療養所の将来構想をすすめる会・岡山」(会長:武久顕也瀬戸内市長)の第30回目定例会が邑久光明園で開催されました。
今回、将来構想へ、「雇用の安定確保」「世界遺産登録に向けての取り組み」「人権を守る体制づくり」「芸術活動による島の活性化及び交流の促進」の4つが追加提案され、全会一致で承認されました。
また世界遺産登録に向けた取り組みに関しては、会事務局から、「世界遺産に向けた推進について(概念図)」が提出され、推進のための母体として、NPO法人を立ち上げる構想が提案され、これについても了承されました。
瀬戸内3園がめざすハンセン病療養所の世界遺産登録に向けた、新たな一歩が動き出すことになりそうです。
1月21日の「ゆいの会」主催の「ハンセン病療養所施設保存に向けたシンポジウム&コンサート」のなかでも、こうした新たな動きが紹介されると思います。
1月21日のシンポジウム&コンサートの詳細は、前回の当ブログをご覧下さい。
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ハンセンボランティア「ゆいの会」は、1月21日(土)、岡山市内で、「ハンセン病療養所施設保存に向けたシンポジウム&コンサート」を開催します。
わが国のハンセン病療養所は、入所者にとって過酷で苦難に満ちたものでした。
ハンセン病政策の歴史を後世に伝え、負の遺産として残す意義について、
そして療養所を保存するために、今、何をすべきかについて、
一緒にみんなで考えてみませんか。
同じ過ちを繰り返さないために。
日時:平成29年1月21日(土曜日)午後2時から5時まで(開場は午後1時30分)
場所:岡山市西川アイプラザ5階 多目的ホール
(岡山市北区幸町10-16)
詳細は、本シンポジウム&コンサートの後援団体でもある瀬戸内市のHPをご覧下さい。
詳細
http://www.city.setouchi.lg.jp/i/kurashi/soshiki/shiminbu/shiminka/jinkendanjokyodosankaku/human_rights_promotion/leprosy_symposium_consert.html
チラシ
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ハンセンボランティア「ゆいの会」は、12月5日(日)12時~13時、JR岡山駅で、「十坪住宅」修復保存の署名活動を行いました。
「十坪住宅」は、戦前、国立療養所長島愛生園の光田健輔初代園長の発案で、「無らい県運動」の一環として定員を超えて患者を収容するため民間から寄付を募り、長島愛生園に、149棟が建設されました。
「十坪住宅」建設運動の概略は、次のようなものです。
ハンセン病患者の絶対隔離に向けて、1930(昭和5)年11月に新設された国立療養所長島愛生園は、開園後4か月の1931年3月、収容患者数は定員の400名を超え、以後、定員超過の状態が続きました。こうした中で、より多くのハンセン病患者を隔離収容するために、光田健輔医師(後に長島愛生園の初代園長となる)が、1923年フランスのストラスブールで開催された「第3回国際らい学会」からの帰路の際に立ち寄ったフィリピンのクリオン療養所でみたニッパ椰子の葉を葺いた小屋から考案したのが、「十坪住宅」建設計画でした。
これは広く国民から寄付金を募り、患者作業により1棟400円(1933年より500円に、1936年には600円に増額されている)の資材調達の予算で6畳2間の十坪住宅を建設し、建設後はこれを国庫に寄付する形で、定員を超過した入所者の住宅にあて、1棟に4~8人を収容しようとするものでした。
十坪住宅建設運動は、「祖国を浄化せむが為」になされるものであり、「単に患者の保護だけでなく、健康なる一般国民の保護」の運動と位置付けられており、「在園患者にとっては、衣食住のすべてに亘る生活資料の割愛を忍ばねばならぬ結果となり、生活標準低下の招来を覚悟しなければならぬ。」(【愛生】9号「十坪住宅運動の生命と価値」事務官 四谷義之)と犠牲奉仕の精神が求められました。1934(昭和9)年8月末現在で3万1085円85銭の寄付金が集まり26棟を国庫に寄付し、1936(昭和11)年5月までには5万8266円49銭の寄付が集まり58棟を国庫に寄付しました。さらに同年8月のいわゆる「長島事件」後に急激に寄付金は増加し、1937(昭和12)年5月末現在までの寄付金は12万9469円63銭に達し、国庫に寄付した住宅は79棟となりました(財団法人長島愛生園慰安会【十坪住宅】第6版15頁~20頁「十坪住宅工事一覧表」より)。
1932(昭和7)年から(第1号は1932年7月20日竣工の慈岡寮)から、1944(昭和19)年までに、合計149棟が建設されました。
長島愛生園に現存するものはそのうち僅か5棟となっています。「無らい県運動」の歴史を伝える貴重な建物ですが、4棟は傷みが激しく、このままでは近い将来朽廃してしまう危険性があるため、当会は、多くの地元の建築家、大工さんの協力を得て、「十坪住宅」の修復保存運動を始めています。ぜひご協力ください。署名用紙は、7月16日付けの本ブログをご覧下さい。
毎日新聞12月4日付朝刊「十坪住宅」保存求め ゆいの会 JR岡山駅で署名活動」
「十坪住宅」保存求め ゆいの会、JR岡山駅で署名活動 /岡山
http://mainichi.jp/articles/20161204/ddl/k33/040/313000c -
平成28年12月3日、岡山市内で、岡山弁護士会主催のハンセン病問題をテーマとした下記講演会が開催されますのでご案内します。多数のご参加をお待ちしています。
講演会:「報道カメラマンとハンセン病~35年の映像から考える」
日時:2016年12月3日(土)13時30分
場所:国際交流センター8階イベントホール
内容:第1部 DVD上映:宮崎賢カメラマンが、今回のために、これまで撮ってきた映像を90分に新たに編集した作品。
第2部 講演:宮﨑賢氏「報道カメラマンとハンセン病~35年の映像から考える」
参加料:無料、事前予約不要、開場は13時。
宮﨑賢氏は、ハンセン病問題に長年にわたる真摯な取り組みが高く評価され、数々の栄誉ある賞を受賞されています。
1983年「もう一つの橋」(「地方の時代」映像祭大賞)
2002年「生きとった証~ハンセン病」(日本民間放送連盟報道部門最優秀賞」)
2014年には、一般社団法人「放送人の会」の「放送人グランプリ特別賞」を受章されている。
宮﨑賢講演会「報道カメラマンとハンセン病~35年の映像から考える」チラシ
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昨日、運営委員会の前に、ハンセンボランティア「ゆいの会」ニュース第33号(2016年9月15日発行)の発送作業をして、本日、会員の皆さんの元に発送しました。
33 号は、十坪住宅修復保存運動を中心テーマとし、岡山朝日高校のJRC(ジュニア・レッド・クロス)部員の皆さんや、山陽女子中学放送部の皆さんにも参加し ていただいた街頭署名活動の様子、十坪住宅修復保存運動の現地調査の中心となっていただいている島村鐵二建築士の修復保存への思いなどの記事を掲載しています。
そのほか、第15回ボラ ンティア養成講座、当会が行っている各種ボランティア活動の内容、5月21日に実施した「長島愛生園史跡めぐりウォーキング」などの紹介など、盛りだくさ んになっています。
ぜひご覧下さい。
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大阪府在住の写真家金勝男氏から、国立療養所長島愛生園を訪れるなかで撮影した写真を展示する写真展開催のご連絡をいただきました。
金勝男氏が、2003年に八尾市の人権教育現地研修会で長島愛生園、邑久光明園を訪れて以来、入所者の方とも縁が出来、その時々の長島愛生園を風景として撮影した作品です。ご紹介します。
*金勝男写真展「時は過ぎゆく」(国立ハンセン病療養所 長島愛生園)
(金勝男氏は、日本写真作家協会会員・日本風景写真協会会員・八尾市写真協会会員)
*日時:2016年10月10日(月)~16日 10:00~18:00
(初日は昼からオープン・最終日は15:00迄)
*場所:山陽新聞本社 さん太ギャラリー(http://c.sanyonews.jp/company/gallery.html)
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ハンセンボランティア「ゆいの会」は、来る8月27日(土)午後2時~4時 きらめきプラザ702号室で、会員を対象に、ハンセン病療養所の永久保存に向けた今後の取組みについての勉強会を行います。
勉強会終了後は、勉強会参加者を中心に、「十坪住宅修復保存運動」の街頭宣伝活動を行います。
日時:8月27日(土)午後5時~6時 岡山駅西口2階連絡通路
さらに、現在、長島愛生園に残る「十坪住宅」の修補保存運動に取り組んでいるハンセンボランティア「ゆいの会」は、来年の1月21日(土)午後に、岡山市の「西川アイプラザ」(http://www.nishigawa-i.jp/)で【シンポジウム&コンサート】を計画しています。
第1部のシンポジウムでは、ハンセン病療養所の世界遺産登録に向けた地元での運動を高めるため、十坪住宅修補保存運動を支援していただいている東京大学大月敏雄教授(東京大学大学院工学系研究科建築学専攻教授)をシンポジストに向かえて、ハンセン病療養所の永久保存に向けた具体的な地元での取組みの在り方などに討論をする予定です。
また第2部では、国立療養所大島青松園などでの入所者の方々との交流を続けておられる歌手の沢知恵さん(http://www.comoesta.co.jp/)のコンサートを計画しています。
詳細は、後日、このブログでご案内します。
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国立療養所邑久光明園と長島愛生園の将来構想の進捗状況等をフォローアップしている「ハンセン病療養所の将来構想をすすめる会・岡山」(会長:武久顕也瀬戸内市長)は、2016年7月19日に長島愛生園の開催された会議で、両園に残る歴史的建造物や遺跡等の保存等について「登録有形文化財」や「史跡」などの制度を活用していくことを確認しました。
「ハンセン病療養所の将来構想をすすめる会・岡山」は、両園の将来構想案をまとめた後も、その進捗状況をフォローしており、着実に成果をあげています。
同会では、今後、市民向けの小冊子あるいはパンフレットなどを作成し、両園の世界遺産登録運動を含めた将来構想への理解を求めることなども、早急に検討することになりました。
毎日新聞2016年7月20日朝刊
http://mainichi.jp/articles/20160720/ddl/k33/040/419000c
山陽新聞2016年7月20日朝刊
http://www.sanyonews.jp/article/384181/1/