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9月9日(木)19時~20時15分 第5回運営委員会を開催。
・第6回ハンセン病市民学会in瀬戸内報告集の原稿集約状況を確認。年内の完成、発行を目指す。当日参加のボランティアの方々からも原稿が到着している。
・今後のゆいの会の活動
歴史館ボランティアについては、見学者(団体)の増加のため、土日のみでなく、平日についても協力要請が増えている。歴史館ボランティアをさらに増やしていく必要もある。
・邑久光明園においても、今年6月以降、旧学校跡を資料館として活用している。この資料館についても、今後、園、自治会とも話し合いを持ち、要請があれば協力をしていく方向を確認。
・入所者の文芸活動などの保存活動、愛生園の恩師記念館にある資料の整理についても、早急な対応を検討し、取り組むこと。
・フリーマーケット
10月10日、倉敷市芸文館での国際交流フェス会場でのフリーマーケットへの参加・準備に入ることを確認。
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先日、本ブログでも紹介しました、9月9日に行われた厚労副大臣の再協議について、9月10日付の毎日新聞に関連記事が掲載されました。
http://mainichi.jp/area/kagawa/news/20100910ddlk37040592000c.html -
先日の毎日新聞香川版が、「ハンセン病療養所:大島青松園官用船問題 「民間委託に反対」国に自治会通知 /香川」という記事を掲載しています。
入所者自治会が「民間委託に反対する」旨を国に通知しました。
この問題に対する国の姿勢がいま厳しく問われています。
「国立ハンセン病療養所「大島青松園」(高松市)の官用船を、国が民間委託する方針を明らかにした問題で、入所者自治会(山本隆久会長)は6日、「民間委託に反対する」という基本方針を決め、国に通知した。「国が離島に施設を作り、入所させた責任として国は最後まで船舶の運航をすべきだ。民間委託は国の責任放棄といえる」としている。
自治会によると、役員11人で構成する審議決定機関「代議員会」を開催して決定した。民間委託に強く反対する意見が出たという。
大島と高松、庵治の2港を結ぶ2隻の官用船は6人の職員で運航。うち2人が今年度末で定年退職するが、厚生労働省は国家公務員削減の流れなどから「職員補充は難しい」として、官用船1隻を民間委託する方針を決め、先月31日に自治会に説明した。自治会は返答を保留していた。【三上健太郎】」 -
今年6月22日、厚生労働省と統一交渉団との間で行われたハンセン病問題対策協議会において、統一交渉団が示した統一要求事項のうち、沖縄愛楽園、大島青松園、多摩全生園、奄美和光園の将来構想に関わる事項等について、厚労副大臣と、再協議が行われることになっていました。
この統一交渉団と厚労副大臣の再協議が、9月9日(木)、午後、厚生労働省内で、行われることになりました。
国の、ハンセン病療養所の将来構想に対する取り組みの消極的な姿勢はだれの目にも明らかになっています。
国は、長年の誤った隔離政策を遂行してきたことの法的責任を強く自覚し、自ら率先して、療養所の将来構想に取り組むことが求められている。
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国立療養所大島青松園(http://www.hosp.go.jp/~osima/index1.html)への交通手段は、厚生労働省が所有する官用船のみで、入所者にとってかけがえのないものとなっています。
官用船は現在、大島・高松港間と1日4便、大島・庵治港間は5~6便が運行していますが、来年3月で官用船の船員2名が定年退職を迎えることに関連し、官用船1隻を民間委託しようとする国の方針について、入所者は大きな不安を抱えています。
今年6月に開催されたハンセン病問題対策協議会(座長:厚労副大臣)で、統一交渉団が、療養所の将来構想にもかかわる緊急の課題として取り上げた問題です。
ハンセン病療養所:「大島青松園」官用船民間委託 入所者ら対応協議 /香川 - 毎日jp(毎日新聞)
ハンセン病療養所:「大島青松園」官用船民間委託 入所者ら対応協議 /香川◇「隔離政策の反省どこに」
3日に明らかになった国立ハンセン病療養所「大島青松園」(高松市)の官用船1隻を民間委託する国の方針。弁護団は「大島は隔離の象徴。国の隔離政策の反省はどこにいったのか。閉じこめた加害責任を忘れてしまっている」と主張している。入所者自治会は「国家公務員による今までのやり方で責任を持つのが筋、というのが基本姿勢」と困惑している。
厚生労働省政策医療課国立ハンセン病療養所管理室は「大切な航路と認識している。国の補完として民間委託を導入するので、国の責任放棄ではない」との見解。「意見や提案を聞いて委託内容を検討し、理解を得ていきたい」としている。
自治会長の山本隆久さん(77)は言う。「国は園に入れっぱなしで、入所者が作業を強制され、運営してきた歴史がある。長い時間をかけて要求し、少しずつ職員が増員されてきた。そんなハンセン病施設にまで公務員削減の網をかけるのは酷だ」。一方、国はサービスを低下させないとしており、返答を保留。週明けにも役員で構成する代議委員会で対応を話し合う。
ハンセン病国賠訴訟西日本弁護団代表の徳田靖之弁護士は「船でしか行けない所に隔離しておいて、最後まできちんと面倒をみないとはどういうことだ。問われているのは国の姿勢を私たち社会がどう受け止めるかだ」と問題提起している。【三上健太郎】
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山田洋次・阿部勉監督作品の「京都太秦物語」が、9月18日(土)から、東劇(東京 東銀座)で公開決定。
山田洋次監督、阿部勉監督と松竹のスタッフが、立命館大学映像学部の学生と京都太秦の大映通り商店街の人たちとともに作り上げた作品。
これまで、京都、徳島で公開され、これから大阪、福岡、福井、宮城等でも公開が決定しています。
山田監督ファンにとっては、楽しみです。
http://www.ritsumei.ac.jp/eizo/kyotostory/ -
ハンセン病市民学会青年部会主催で、第6回ハンセン病問題を知りたい青年交流会in岡山が、国立療養所邑久光明園で、開催されるそうです。
興味のある方は、ハンセン病市民学会 広場 第6回ハンセン病問題を知りたい青年交流会in岡山〈参加募集〉をご覧下さい。
日時:2010年9月11(土)~12日(日)
会場:国立療養所 邑久光明園
(会場へのアクセスは上記ホームページ参照)
定員:30名(先着順)
参加対象:ハンセン病問題に興味がある若者(初心者大歓迎)
参加費:一般 4,000円
学生 3,000円(宿泊費、夕朝食費、資料代、保険料含む)
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8月23日から25日まで3日間、岡山弁護士会から5名が、台湾の新竹律師公会(http://www.hcbara.org.tw/image_show.php?sn=1)を表敬訪問しました。
昨年3月末に、同弁護士会が,当会を訪問されたことから企画されました。
23日には、弁護士会を訪問し、昨年の訪問のお礼を述べたのちしばし歓談し、大変歓迎を受けました。
その後、台湾士林地方法院(http://sld.judicial.gov.tw/)を訪問し,院長、裁判官等と面談をしました。相互の司法や法曹養成の現状や、司法改革等について率直な意見交換をすることができました。
夜は、知財、特許関係の弁護士事務所につとめる弁護士の案内で、台北101(http://www.taipei-101.com.tw/jp/Corp/index_corp.asp)を見学、レストランで会食しました。
24日には、台湾高鐵で新竹へ。
新竹地方法院(http://scd.judicial.gov.tw/)で、院長、裁判官と面談し、同じく活発な意見交換を行いました。
士林、新竹のいずれの裁判所も、緑豊かな中庭を囲むように法廷棟が配置されており、日本の無味乾燥な建物とは全く異なった印象を受けました。
その後、新竹市にある工業技術研究院(Industrial Technology Research Institute http://www.itri.org.tw/)を見学しました。
シリコンバレーの成功体験を模範とし、1980年に台湾における最初の科学園区として、作られたのが新竹科学園区(略称 竹科)で、世界的にもかなりの成功を収めた科学園区の一つとして、広く認められています。
夜は、新竹弁護士会が歓迎の晩餐会を催してくださり、総勢20名以上で、楽しい時間を過ごしました。
市民レベルでの国際交流を積極的に進めていくことが、お互いの国や国民間の一層の相互理解、ひいては平和の構築に繋がることを、改めて実感しました。
(訪問の際の写真)新竹律師公會
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今年11月1日から、法曹の卵である司法修習生の給与(給費制)の廃止が実施されることになっています。
法律家を市民の負担により養成していくことは、自分たちの権利の守り手を育てる権利を、市民みんなで共有することです。いま法曹を目指す若者達が、重大な岐路にたたされています。
日本弁護士連合会では、司法修習生の給費制の維持を求めて、裁判所法の改正を訴えています。
日弁連リーフレット『明日の「権利の守り手」を育てるために』
http://www.nichibenren.or.jp/ja/
special_theme/data/kyufu_leaf.pdf
日弁連署名用紙・・署名にご協力ください。
http://www.nichibenren.or.jp/
ja/special_theme/data/kyufu_syomei.pdf -
国立ハンセン病資料館で、2010年夏期ギャラリー展「パネル展 世界の島は語る」(長島愛生園歴史館・笹川記念保健協力財団 作成)が、開催中です。
http://www.hansen-dis.jp/exhibition/planning.html
歴史館学芸員田村朋久さんが、笹川記念保健協力財団の協力を得て、制作したパネル展です。
第6回ハンセン病市民学会in瀬戸内の第一日目の会場のプラザホテルでも展示されていました。
見逃した方は、ぜひ、国立ハンセン病資料館でご覧下さい。
場所:国立ハンセン病資料館
会期:2010年8月7日(土)~8月22日(日)
ハワイのモロカイ島カラウパパ半島につくられたハンセン病患者の隔離施設をモデルとして、その後、フィリピンのクリオン島、日本の長島をはじめとして、多くの国で島にハンセン病患者の隔離施設が作られました。
そして、現在では、それらの施設や島は、歴史公園及び自然公園として、その歴史を伝える努力がなされています。我が国のハンセン病療養所の将来構想の一つとして、参考になるとおもいます。