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平成24年度第3回ハンセンボランティア「ゆいの会」運営委員会を開催しました。
平成24年7月2日(月)午後7時から8時15分
出席者:近藤,則武,出井,志賀,八谷,児子,岩田,疋田,山本
議事録(概略)
1,第11回ボランティア養成講座の報告
2,各部局報告
(1)企画部
なし
(2)コーディネート部
①歴史館ボラ なし
②ふれあいボラ 毎週水曜日に,愛生園病棟内で行っている「ふれあいボランティア」に11期生にも声掛けをする。
③文芸協会 故永瀬清子氏の葉書に現われた入所者との交流の足跡。愛生誌に連載予定
④個別ボラ 両園ではじまった傾聴ボランティアは月1回のペースで順調に実施
(3)広報部
ニュース「ゆい」は,9月~10月発行予定。11期生が参加予定
ゆいの会のパンフレット素案を次回までに作成
(4)会計
第11期新規登録者をボランティア保険に加入予定。
3,両園夏祭り
(1)日程
愛生園7月26日(木),準備7月25日(水)
光明園8月2日(木)
(2)会員への通知
7月20日しめ切りで,参加者を募る
(3)光明園
綿菓子機を2台借り受け
4,収穫祭
ゆいの会で,愛生園内の畑を借りる。
自治会の役員の方々と,十坪住宅の上部,吉野桜が植えられている近くの畑を見学に行った。とても景観の良い場所です。
使用について園の承諾を得る予定。愛生園でも鹿が増えており,畑を荒らす被害から畑を守る対策が必要とのこと。
来年度作付けを行えるように,今年度は9月から土作り等の準備から。
本年10月27日(土)か,11月3日(土)に,野外パーティーで,入所者の方々と交流会,
5,神戸大学大学院人間発達環境学研究科HCセンターを拠点とするESDボランティア育成プログラム推進ネットぼらばん(http://www.volaban.sactown.jp/)との連係
光明園で海岸清掃,公園作りを行っている「ぼらばん」との連係。
川崎医療福祉大学,関西福祉大学にも呼びかけてみる。
6,次回運営委員会
平成24年8月6日(月)午後7時
岡山合同法律事務所
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6月9日,16日,23日,30日と開講してきた第11回ボランティア養成講座が無事終了しました。
第4回は,入所者の方々との交流会があり,参加者は,歴史の現場で生き証人というべき方々から,直接お話を聞かせてもらったことで,一人ひとりが,さまざまな思いを心にしっかりと刻んでくれたようでした。
受講生27名(一般10名,大学生16名),修了者は17名でした。
修了者のうち,11名が当会のボランティアとして登録してくれることになりました。
4回目の講座修了後には,参加者全員で,今年も,割烹「藤ひろ」http://www.fujihiro-sakuraya.com/さんから差し入れていただいた,ばら寿司をおいしく頂きました。いつも支援していただきありがとうございます。
当会の,長島愛生園と邑久光明園での活動の幅も,園や自治会からの要請もあり,ますます広がっています。
これまでの、長島愛生園歴史館や園内ガイドボランティアや,個々の入所者からの要望に応じてのボランティアに加えて,今年からは,愛生園病棟での「ふれあいボランティア」や,今年春まで,県から依嘱を受けて県医療ソーシャルワーカー協会が行ってきた社会復帰支援事業に関わってきた医療ソーシャルワーカーの方々を中心とした両園での傾聴ボランティアも始まりました。
また,今年は,会員と入所者の交流の機会を増やそうと,愛生園内にある畑(かつて入所者の方が使っていた)を借りて,野菜(サツマイモなど)を栽培し,収穫祭(芋煮会と名付けました。)などという企画なども計画しています。
その際には,一般の市民(親子など)にも参加を呼びかけて交流が図れれば楽しいのではないか,というようなことも考えています。
なお,長島愛生園,邑久光明園の納涼夏祭りは,愛生園が7月26日(木),光明園が8月2日(木)です。
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平成24年6月24日(土)午後2時から,日本教育会館(千代田区一ツ橋)で,日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協),原爆症認定集団訴訟原告団,同弁護団、全国支援ネットワークなどが主催して「原爆症認定集団訴訟からフクシマへ手渡せるもの」と題するシンポジウムが開催され,出席しました。
原爆症認定集団訴訟は,現在,広島高裁岡山支部に係属している川中訴訟を除き,全ての訴訟が終結しました。平成21年12月に制定された「原爆症認定集団訴訟の原告に係る問題の解決のための基金に対する補助に関する法律(基金法)に基づく,敗訴原告に対する基金による救済を受けず,原判決の誤りを正すため,控訴に踏み切りました。
原爆症認定集団訴訟における勝利判決の積み重ねの結果,平成19年8月には,阿倍首相(当時)が認定基準の見直しを発言し,平成20年4月には,「新しい審査の方針」が策定され,平成21年8月には麻生首相(当時)との間で「原爆症認定集団訴訟の終結に関する基本方針に係る確認書」(確認書)が締結されました。
しかし,その後も,確認書での約束を反故にするかのように,厚労省が大量の認定申請却下(および却下処分に対する異議申立ての棄却)を行っていることを受け,あらたな原爆症認定訴訟が各地で提起され,提訴者数は100名を超えています。
岡山でも,平成23年11月,1名の原告が訴訟を提起しています。岡山のケースは,厚労省が定めた「新しい審査の方針」に合致することが,原爆症認定申請時に添付した資料から明白であるにも関わらず異議を却下した事案で,原爆症認定申請の審査が,現在も,いかにずさんに行われているかを示しています。
福島へ手渡せるもの/原爆症認定訴訟 原告団らシンポ
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平成24年6月22日(金)午前11時から,厚労省正面玄関前で行われた「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」の行事のあと,午後2時から,平成24年度ハンセン病問題対策協議会(座長厚生労働副大臣)が,都道府県会館で開催されました。
同協議会は,平成13年の熊本判決後,ハンセン病問題の全面的解決をめざして,厚生労働省と統一交渉団(ハンセン病違憲国賠訴訟原告団,弁護団,全療協)の間で,年1回行われているものです。
今年も,「統一要求書」に従って,厚生労働省の見解を質す形で行われましたが,厚生労働省側の回答は,当事者にとっては不満の残る回答も少なくありませんでした。
しかし,入所者が不在になった後も,国の誤った隔離政策を後世に伝えるために歴史的建造物等を含むハンセン病療養所の保存の在り方を検討する新検討会を設置することになったことなど一定の成果もありました。
また,ハンセン病療養所における定員削減問題については,副大臣は,大臣と協議を行うことなども約束しました。
ハンセン病療養所 保存検討へ NHKニュース -
6月9日(土)から,ハンセンボランティア「ゆいの会」主催のハンセンボランティア養成講座が始まりました。今年の受講生は,最終的に26名となりました。
9日は,講座1,国立療養所長島愛生園藤田邦雄園長のハンセン病医学について,「ハンセン病とは」というテーマで,②私(弁護士近藤剛)が,我が国のハンセン病政策の歴史および将来構想の現状等について,「ハンセン病問題と療養所の将来について」というテーマで、③長島愛生園歴史館田村朋久学芸員が,入所者2名の映像証言DVDを上映しながら入所者の思いなどを「歴史館の果たす役割について」というテーマで,それぞれ話をしました。
ドイツの大統領であったリヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカーは,敗戦40周年に際して「過去に目を閉ざす者は,現在にも盲目となる」と警告しました。
そして,回顧録(岩波書店)のなかで「歴史を心に刻み胸中に抱いていることは,つねにドイツの現実の政治の本質的な構成部分でありつづけました。」(2ページ)と述べ,さらに「あとから育ってきた世代には,自分たちの経験,判断の基準とヒットラーのあの時代とを比較することはあまりにも困難である。だからこそ,ナチズムの下での恐るべき犯罪がどうして起こったのかを改めて調べ,問い直すことを避けるわけにいかないし,そうする必要もある」(7ページ)と述べています。
講座1も,同じ思いのもとに企画しています。
次回(講座2)は,6月16日(土)です。
次回の会場が変更になりました。受講生の皆さんは,ご注意ください。
県総合福祉会館と案内していましたが,講座1と同じ,「きらめきプラザ」2階の会議室に変更です。
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ハンセン病違憲国家賠償請求訴訟原告団協議会,全国ハンセン病療養所入所者自治会,ハンセン病違憲国賠請求訴訟全国弁護団連絡会は,小宮山洋子厚生労働大臣に対して,今年6月22日,都道府県会館で開催される平成24年度ハンセン病問題対策協議会に向けて「統一要求書」を提出しました。
今年は,療養所の将来構想を実効性のあるものとするため,入所者が不在になったのちも,療養所を存続させることを明確にすること,そのために納骨堂のほか,資料室,旧監禁室、旧火葬場をはじめとする療養所諸施設の永続化を検討する委員会の設置を求めることも,初めて,統一要求項目として掲げました。
入所者がたとえいなくなった後においても,我が国のハンセン病政策の負の歴史,そしてそのなかで入所者が生き抜いてきた証を後世にきちんと伝えることは極めて重要な課題であると思います。
統一要求書(pdf) -
ハンセンボランティア「ゆいの会」では,愛生園,光明園で活動を行うボランティアの養成講座の受講生を募集しています。
現在,一般,学生を含め24名の方が申込みをされています。
30名の定員には,まだ若干余裕があります。
養成講座についての,問い合わせ,申込み方法は,チラシをご覧下さい。
第11回ハンセンボランティア養成講座チラシ(pdf) -
ハンセンボランティア「ゆいの会」は,第11回ハンセンボランティア養成講座の受講生を募集しています。
第11回ハンセンボランティア養成講座チラシ
ぜひ,一緒に活動しませんか。定員に空きがある限り,開講直前まで募集しています。県外の方や高校生,大学生の方ももちろん参加できます。とりあえず受講だけでもという方も歓迎です。
ボランティア養成講座:ハンセン病回復者支援--来月毎土曜 /岡山 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース
毎日新聞 5月26日(土)16時35分配信
瀬戸内市・長島にある国立療養所「長島愛生園」「邑久光明園」で暮らす回復者の平均年齢は82歳。地域の中で生きがいや交流をもてるよう願い、同会が 03年に講座を始めた。これまで約300人が受講し、希望者が外出の付き添いや話し相手、愛生園歴史館のガイドなど、さまざまな活動に携わっている。
9日と16日は午後1時から北区内の会場で、ハンセン病問題や療養所の将来、ボランティアとしての心構えなどを学ぶ。23日、30日は愛生園で介護実践や回復者との交流などを図る。
参加費2000円。締め切りは今月31日。問い合わせは同会事務局長の山本勝敏弁護士(086・234・1711。メールhansen_yui@livedoor.com)。【斉藤貞三郎】