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菊池事件連続企画実行委員会主催の「新あつい壁」上映会が,国立療養所菊池恵楓園で,開催され,2回上映で200人余りの市民が参加しました。
上映の合間に講演した中山節夫監督(74)=同市出身=は,「(ハンセン病への)差別が彼を死に追いやったと思う。」と,菊地事件が,ハンセン病への偏見差別が生んだ冤罪事件であったと述べ,「あつい壁」に続き,「新あつい壁」を作った思いを語った。
上映会は、菊池恵楓園入所者自治会,ハンセン病国賠弁護団,その他市民団体などが構成団体となっている,「菊池事件連続企画実行委員会」が,菊池事件について,広く市民に知ってもらうために開きました。
同委員会は,菊池事件の再審請求の実現を目指しており、年内に、菊池事件に関わる現地の調査や,複数回のシンポジウムの開催を予定しています。
西日本新聞2012.2.6
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/285806 -
2000年,ハワイのモロカイ島のカラウパパ国立歴史公園を訪れた時に,カラウパパ空港(http://hawaii.gov/lup)で手にいれた公園のパンフレットを翻訳してみました。
(試訳)カラウパパ国立歴史公園パンフレット(pdf)
カラウパパ空港は,カラウパパ国立公園があるカラウパパ半島の突端にある小さな空港です。
国立ハンセン病療養所にある歴史的建造物等を歴史的遺産として,後世に残していくためには,どういう形がありうるのか。
全療協は,今年6月の厚生労働省との定期協議(ハンセン病問題対策協議会)において,重要なテーマとして掲げることを検討しています。
法律に根拠をおき,ハワイ州の保健局と国立歴史公園局が共同で管理運営する,カラウパパ国立歴史公園のあり方も,歴史的建造物等が残る我が国のハンセン病療養所を,歴史的遺産として残す方法を検討する際の一つの参考になるのではないかと思います。
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第2回邑久光明園人権啓発展示会=外島から長島へ=が,以下の日程で開催されます。無料です。ぜひ,お立ち寄りください。
(期間)
平成24年2月13日(月)から2月24日(金)午前10時から17時まで
2月18日(土),19日(日)も開催します。
期間を過ぎても,平日は当分の間,ご覧いただけます。
(場所)邑久光明園岡山事務所
〒703-8275
岡山市中区門田屋敷5丁目1-24
電話086-270-7860
<交通アクセス>
・自動車 岡山駅から南西方向に約15分
国道2号線バイパス「倉田交差点」から後楽園方向に約15分
・電車 岡山電車軌道
電停「中納言(ちゅうなごん)」「門田屋敷(かどたやしき)」より徒歩2分
主催 (財)邑久光明園慰安会
第2回人権啓発展示会『外島から長島へ』の内容,岡山事務所の場所などは,下記邑久光明園HPをご覧下さい。
http://komyoen.go.jp/contents/information%20table.html
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1月27日(金)午後4時15分から,鳥取地裁民事合議部で,ハンセン病非入所者遺族による国家賠償請求訴訟の第7回口頭弁論が開かれました。
本件訴訟は,ハンセン病隔離政策を推進してきた国と県に対し,ハンセン病患者であった者の子が自らが被った固有被害に基づき,国家賠償を求めています。
非入所者の遺族が初めて,裁判所の司法判断を求める裁判でもあります。
原告側からは,第4準備書面を提出しました。
本書面では,
①国のハンセン病患者の絶対隔離・患者絶滅政策がハンセン病患者・元患者の子や家族をどのように位置づけていたのか。
②その結果,これらの者に対して,どのような被害を与えたのか。
③そして,原告が,母の発病後,母親とともに辿ってきた人生を振り返り,原告が被った固有の被害や損害がどのようなものであったか。
等に述べています。
次回は,被告国,鳥取県において,原告固有の被害・損害についての反論の準備をすることになりました。
次回期日は,2012年3月22日(木)午後4時30分
次々回期日は,2012年5月18日(金)午後4時30分
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1月26日(木),原爆症認定集団訴訟で,唯一残っている岡山訴訟(広島高裁岡山支部)の第4回口頭弁論が開かれました。
控訴人側は,放射性降雨(「黒い雨」)や放射性降下物(放射性微粒子)の吸引,摂取,あるいは被爆者救護活動を行っていた両親と共に内部被曝等を受け,それに起因して,その後の急性症状やがんが発症したことを立証するため,沢田昭二先生と矢ヶ崎克馬先生のお二人を,証人申請しました。
そして,控訴人代理人から,予め,その必要性について詳細な書面を提出し,当日も口頭で説明したにもかかわらず,広島高裁岡山支部第2部の片野悟好裁判長は,明確な理由も示さず,かたくなにこれを拒否しました。
とりわけ,福島原発事故以降,放射性降下物による内部被曝の深刻さ,国が金科玉条のように依拠してきたICRPの基準に科学的根拠はないというICRP関係者の証言,先日,放影研が公表したABCCの調査票の「黒い雨」に関する山田報告により仁保町が降雨地域であることなどが裏付けられるなど,新たにさまざまな事実や知見が明らかになってきています。
しかし,広島高裁岡山支部第2部の3名の裁判官には,こうした放射線被曝に関わる事実や,それを観察するうえで必要な科学的経験則等を虚心に取り調べようとする姿勢がみられないと,判断せざるをえませんでした。
控訴人側としては,もはや,このような裁判所には,公平な裁判を期待できないため,民事訴訟法24条1項に基づいて,片野悟好裁判長,檜皮高弘裁判官,濱谷由記裁判官に対する忌避を口頭で申し立てるとともに,同日,忌避申立書を裁判所に提出しました。
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1月26日(木)18時15分からのRSK山陽放送のイブニングニュースで,下記の特集番組があります。時間は7~8分とのことです。
昨年12月に,市民グループ「ハンセン病問題を共に考える会・みえ」が主催し,三重県四日市市総合会館(同市諏訪町)で開催した,故島田等さん(国立療養所長島愛生園の入所者で,1995年に,69歳で死去)の著書や詩などを展示した作品展を取材した番組です。
島田等さんは,1926年に,三重県で生まれ,1947年に,三重県から29名の人々と共に,長島愛生園に収容されました。
収容後しばらくは青年舎に生活していましたが,その後,結核を患い,1949年から10年間,結核病棟で過ごしています。
その頃から,詩作を始めるとともに,全国の療養所の詩人によびかけ,「らい詩人集団」を結成し,詩誌を発刊します。
島田等さんは,長島愛生園入所者自治会50年史「隔絶の里程」の編纂に心血を注ぐ一方,「病棄て」「返礼」「次の冬」などを出版されています。
また,島田さんが亡くなった後,島田さんの遺志により,最晩年の詩と評論,書評などを,宇佐美治さんが編集した「花」(手帖社)が,1996年に出版されています。
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平成23年度第9回ハンセンボランティア「ゆいの会」運営委員会
日時:平成24年1月13日(金)午後7時~8時20分
場所:岡山合同法律事務所
出席者:児子,田村,岩田,呉,疋田,山本
第1 報告事項
1 忘年会会計報告
参加者48名(うち学生4名)
2 各部局報告
(1)長島愛生園歴史館運営ボランティア
(2)ふれあいボランティア(長島愛生園)
いずれも,順調に推移している。
(3) 外出付添いボランティア
次回報告
(4)広報
ニュース「ゆい」の発行
原稿集約状況
8~10頁になる予定。
歴史館運営委員座談会は,今回のニュースに掲載。
(5)会計
忘年会収支報告
3 次回開催期日
追って決定。
(追記:以下のとおり決定した)
○次回運営委員会平成24年2月15日(水)午後7時から 岡山合同法律事務所○平成24年度総会(邑久光明園)
平成24年4月8日(日)集合時間9:30
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1月18日(水)午後1時30分から,岡山地裁第2民事部で,原爆症認定訴訟の第2次訴訟の第1回口頭弁論期日があります。
原告は,長崎での入市被爆者です。原爆投下の日から10日間,幼少時に,母親に連れられて疎開先から,爆心地より約400メートル地点にあった煉瓦工場に父親や兄弟を捜しにきて被曝(入市被曝)しました。原告は,後に,癌を発症しています。
新しい審査の基準によれば,当然原爆症の認定がされるべきであるにもかかわらず,原爆症認定申請後,長期間待たされた上で,却下されています。
厚生労働大臣が,職務上通常尽くすべき注意義務を尽くすことなく漫然と却下処分をしたとしか思われない事案です。
出来る限り,速やかに勝訴判決を得たいと考えています。