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平成20年6月11日にハンセン病問題基本法(「ハンセン病問題の解決の促進に関する法律」)が成立し、これを受けて、 国立ハンセン病療養所では、将来構想が検討されています。
国立療養所菊池恵楓園、熊本県、合志市及び恵楓園の将来を考える会等でつくる、菊池恵楓園将来構想検討委員会(委員長 大住清昭)は、10月30日に開催された第10回委員会で、国立療養所菊池恵楓園の将来構想をとりまとめ公表しました。
同将来構想では、「啓発」、「介護・医療」、「社会化」の3つのテーマごとに、その問題点と具体策を検討しています。
第10回菊池恵楓園将来構想検討委員会会議資料及び会議録の公開について
http://www.city.koshi.lg.jp/base/pub/detail.asp?c_id=44&id=138&type=top
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KSB瀬戸内放送 山下洋平記者の著書 『あの時、バスは止まっていた 高知「白バイ衝突死」の闇』が、刊行されました。定価:本体1,500円+税、出版社:ソフトバンククリエイティブ(株)
http://www.ksb.co.jp/at_that_time/
山下洋平記者が、2007年8月から取材を開始した「高知白バイ衝突死事件」について、徹底した取材に基づき、事件の闇を追求しています。ぜひ一読してみてください。
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2009年10月29日、国立療養所邑久光明園創立百周年記念誌「隔離から解放へ」-邑久光明園入所者百年の歩み-が、山陽新聞社から刊行されました。
本書は、邑久光明園の前身「外島保養院」が、第三区府県連合立療養所として、現在の大阪市西淀川区中島町二丁目十番地に誕生して今年で百年を迎えたのを機に、邑久光明園入所者自治会から、外島保養院から邑久光明園までの百年の軌跡をたどり、国の強制隔離絶滅政策により収容された入所者の苦難に満ちた療養生活の歩み、その悲惨な歴史を、より多くの方々に受け止めてほしいとの願いのもと、刊行されました。
貴重な当時の写真等がたくさん収録されています。
一般書店でも発売されています。定価:本体価格2857円+税
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本日11月7日、 ハンセン病市民学会in瀬戸内 第2回実行委員会を、国立療養所大島青松園で開催しました。総勢37名が参加しました。
午前9時32分マリンライナー(岡山駅発高松行)で高松港へ行き、そこから午前11時10分の大島行の官船に乗り、大島青松園に。久しぶりの大島青松園でした。
到着後、大島会館の会議室で、森自治会長にお話をしていただいたあと、昼食休憩。
昼食後、午後1時30分から実行委員会を開催。1.実行委員会の各部会(大会運営、広報、財務、企画)から、現状報告を受ける。
市民学会遠藤事務局長から、市民学会での検討状況の報告を受ける。-現時点では、第1日の基調報告、シンポと第2日の分科会のテーマはまだ確定していないとの報告にとどまり、ハンセン病市民学会内部での検討状況については明らかにしなかった。第2日の分科会については、愛生園で3つ、光明園で2つ、大島青松園で1つとしたいとの報告がなされたにとどまり、現地実行委員会としては、極めて不満の残る発言であった。
2.全体のスケジュールの確認と意見交換
事務局作成のスケジュール(案)に基づき、意見交換。
参加募集案内発送の時期をいつ頃に設定するか。
大島青松園での分科会参加者の募集については、交通手段(船の便)との関係で、募集枠をあらかじめ設定する必要があることを確認。
3.実行委員会の組織体制の確認
事務局で作成した組織表(案)に基づき、各部会の当日までの役割、大会当日の細かな役割などの確認を行う。
今後、とりわけ前日、当日の要員として、多くのボランティアの参加を呼びかけることの確認。
4.各部会ごとに分かれて、議論
企画部会では、プレ企画を、岡山と香川で行うことを決める。岡山は3月末ころ。映画や一人芝居など、市民が親しみやすい企画を検討する。
香川については、厚生労働省ほか主催「人権フォーラム(ハンセン病シンポジウム)」に共催する方向を確認。その他についてもさらに検討。
5.午後3時20分から、青松園の園内見学
納骨堂、風の舞などを見学し、午後4時15分の高松行きの船で、島を離れる。
6.今後の日程12月19日(土)午後3時から 第3回実行委員会(岡山弁護士会館2階大会議室)、
午後6時から忘年会(アークホテル)
2010年2月20日午後1時30分から 第4回実行委員会(長島愛生園)
3月20日午後1時30分から 第5回実行委員会(岡山弁護士会館2階大会議室)
4月(日時未定) 第6回実行委員会
5月7日 岡山プラザホテル(事前準備)
5月8日 ハンセン病市民学会in瀬戸内 総会・交流集会
5月9日 ハンセン病市民学会in瀬戸内 分科会
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11月5日、6日、第52回 日弁連人権擁護大会が和歌山市で開催され、参加してきました。
5日は午後から、3つの分科会があり、6日は大会が開催され5つの宣言案と2つの特別報告等の審議が行われました。
分科会は、「いま表現の自由と知る権利を考える~自由で民主的な社会を築くために~」(第1シンポジウム)、「ストップ地球温暖化~HOTな心でCOOLな選択を~」(第2シンポジウム)、「安全で公正な社会を消費者の力で実現しよう~消費者市民社会の確立をめざして~」(第3シンポジウム)。
6日の大会は、日弁連の2008年度下期から2009年度上期までの事業活動報告、各分科会からのシンポジウム結果報告のほか、日弁連からの特別報告(①日本の人権保障を国際標準にするために!-国際人権諸機関の勧告を、今こそ実現するとき-」と、②「人権のための行動宣言2009」の策定について)が行われた。
さらに、①取調べの可視化を求める宣言案、②表現の自由を確立する宣言案、③地球温暖化の危機から将来世代を守る宣言案、④消費者被害のない安全で公正な社会を実現するための宣言案、⑤「人権のための行動宣言2009」のもと人権擁護活動を一層推し進める宣言案の、5つの宣言案について、活発な議論がなされ、いずれも賛成多数で採択された。
来年開催地は、岩手県盛岡市で、10月7日(木),8日(金)と決定された。
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全療協主催の「隔離の100年を問う東京集会」が開催されます。
日時 2009年11月17日(火)18:00~21:00
会場 九段会館(東京都千代田区九段南1-6-5 Tel.03-3261-5521)
内容 挨拶・宮里光雄(全療協会長)、衆参両議院議長、厚生労働大臣ほか
シンポジウム コーディネーター 徳田靖之(弁護士)
津島雄二(前ハンセン病対策議員懇談会会長)
内田博文(九州大学院教授)
神美知宏(全療協事務局長)
谺 雄二(全原協会長)
主催 全国ハンセン病療養所入所者協議会(全療協)
(問い合わせ Tel.042-396-2052)
「隔離の100年を問う」東京集会へのご参加のお願い
主催・全国ハンセン病療養所入所者協議会(全療協)
会長 宮里光雄
全療協は、11月17日(火)午後6時より9時まで、東京都内・九段会館において「隔離の100年を問う」東京集会を開催することに致しました。
日本では、1907年(明治40)第23回帝国議会で、法律「癩予防ニ関スル件」を成立させ、その2年後の1909年全国を5つのブロックに分け、それぞれのブロックごとに都道府県連合立として療養所が開設されました。
それが、わが国における隔離を目的としたハンセン病対策の始まりです。
今年、5つの療養所(松丘保養園、多磨全生園、邑久光明園、大島青松園、菊池恵楓園)が100周年をむかえました。現在、全国に13か所の国立ハンセン病療養所が設置されていますが、1960年代には12000人を超えていた強制隔離患者も、今年5月現在2500人余に減少し、平均年齢は80歳に達しました。これまで、療養所内における死亡者は約25300人、そのうちの約60%の遺骨が療養所内の納骨堂に合祀されています。
化学療法の進歩により、入所者のほぼ全員がハンセン病は治癒していおりますが、高齢と社会的差別、偏見等によって社会復帰は阻害され、療養所内で人生の終焉をむかえることをよぎなくしています。
私たちは、1951年に全国組織を結成し、国のハンセン病政策を正し、人権回復、差別解消のために58年間たたかってきました。
しかし、まだ「らい予防法」による被害は続いており多くの課題を残しています。
隔離の100年という大きな節目をむかえ、市民のみな様とともにもう一度総括をして問題点を明らかにし、今後の指針を問いなおしてみたいと考えています。
万難を排してご参加下さることをお願いいたします。