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第10回ハンセンボランティア養成講座・講座Ⅳが、6月26日(日)にありました。
今年は、24名の参加があり、全員が修了しました。
参加者全員に修了証を授与したのは、今回が初めてではないかと思います。これまでは、申し込みはされても実際には参加されなかった方もごく僅かですが、おられました。
最終日は、13時から14時30分まで、4つのグループに分かれて、入所者の方々の居室を訪問し,4名の入所者の方々から、入所から現在までのさまざまな体験や思いなど貴重なお話を聞きかせていただきました。
そのあと、園内の恩賜会館に戻り、閉講式を行い、今年も、一人ひとりに感謝を込めて、毛筆で修了生の名前を書いて作成した修了証をお渡しできました。
閉講式のあと、オリエンテーリングを行ったあと、懇親会に移り、賛助会員でもある「藤ひろ」さん(http://www.fujihiro-sakuraya.com/)から頂いた、美味しいお寿司を頂きながら、それぞれが今回の講座を受講したきっかけや講座を振り返っての感想や思いを楽しく語り合いました。
参加のきっかけは、知人の紹介、新聞、岡山市民のつどい、大学のゼミの先生の紹介など様々でした。
今回の養成講座を受講して感じた思いを、一人ひとりがあつく語ってくれました。
12名の方が、引き続き、ボランティア登録をしていただきました。
今回、大変お世話になりました邑久光明園園長畑野研太郎先生、看護部の皆様、自治会長を始め入所者の皆様、本当にありがとうございました。
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平成23年度ハンセン問題対策協議会(座長大塚耕平厚生労働副大臣)に先立ち、統一交渉団は、厚生労働省に統一要求書(平成23年度統一要求書(pdf))を提出しました。
協議会では、この統一要求書で掲げる各項目毎に、厚生労働省が回答を行い、これを受けて協議するという形となっています。
残された課題は、まだ少なくありません。一日も早い最終解決が望まれます。
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6月22日(水)、「平成23年度ンセン病問題対策協議会」(座長大塚耕平厚生労働副大臣)が、都道府県会館で開催されました。
具体的な成果は少なかったのですが、大島青松園の官用船問題では、大塚厚生労働副大臣から官用船は継続するとの回答がありました。ただし、再任用以外での船員の確保についての具体的な方策等は示されませんでした。
ハンセン病:大島青松園の官用船継続 船員ら再任用に不信感 /香川 - 毎日jp(毎日新聞) -
岡山県立図書館(北区丸の内2)のティーンズコーナーで、ハンセン病に関する資料、記録集、小説など約50冊を集めた、展示「学ぼうハンセン病」が開かれています。
7月29日まで開催しています。
毎日新聞
http://mainichi.jp/area/okayama/news/20110621ddlk33040546000c.html -
6月22日、厚生労働省庁舎前庭で、「らい予防法による被害者の名誉回復と追悼の碑」の除幕式が行われた。
記念碑は「名誉回復及び追悼の碑」で、高さ70センチ、幅1メートルの黒御影(みかげ)石製で、碑には、次のように刻まれている。
「患者であった方々などが強いられてきた苦痛と苦難に対し、深く反省し、率直にお詫びするとともに、多くの苦しみと無念の中で亡くなられた方々に哀悼の念を捧げ、ハンセン病問題の解決に向けて全力を尽くすことを表明する。平成23年6月厚生労働省」。
しかし、熊本地裁での原告勝利判決から10年。いまだハンセン病問題は多くの問題を抱えたままである。果たして、この間、厚生労働省は全力を尽くしてきた、胸を張っていえるだろうか。
これまで7つのハンセン病療養所が将来構想を策定し、さらに岡山県瀬戸内市の長島愛生園・邑久光明園も将来構想をまとめた。近々、厚生労働省に提出する予定で、これで9つの療養所の将来構想が示されることになる。
しかし、これまで提出された将来構想について、厚生労働省は、自らの法的責任を踏まえて、入所者と共にそれを実現していこうという積極的な姿勢がなく、ほとんど進展していないのが現状です。
毎日新聞
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110622k0000e040036000c.html
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6月21日(火)、東京都内で、ハンセン病国賠訴訟勝利判決からの一〇周年を記念して「シンポジウム」が開催されます。
シンポジウム
時間:16時30分~18時
場所:スクワール麹町http://www.square.or.jp/ 5階 「芙蓉」
開場:14時
レセプション
時間:18時30分から20時
場所:スクワール麹町 3階 「錦華」
翌22日11時~12時に、「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」の行事が行われます。
同日14時~16時には、ハンセン病問題対策協議会が都道府県会会館
http://www.tkai.jp/で開催されます。
(一般の参加自由)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001fviq.html
平成21年度から、ハンセン病療養所入所者等に対する補償金の支給等に関する法律の施行日である6月22日を「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」と定め、厚生労働省主催による追悼、慰霊及び名誉回復の行事を行うこととしていますが、今年は、厚生労働省正面玄関付近に建立された、「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の碑」の除幕式が執り行われます。
実施内容は、以下のとおりです。
日 時 平成23年6月22日(水)11時00分~12時00分
場 所 厚生労働省正面玄関前
東京都千代田区霞ヶ関1-2-2中央合同庁舎第5号館
次 第 (1) 開式
(2) 式辞
(3) 「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の碑」除幕
(4) 黙祷
(5) 来賓挨拶
(6) 来賓・電報紹介
(7) 閉式
傍 聴 一般の方の参加は、行事会場が狭隘であること等から、ご遠慮いただくこととになっているそうです。行事の模様については、インターネットを利用し、ライブ放送するとともに、後日録画映像の配信予定。URLについては、後日、厚生労働省HPにおいて掲載予定とのことです。
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6月18日(日曜日)、国立療養所邑久光明園で、第10回ハンセンボランティア養成講座の講座(3)が、行われました。
講座(3)は、10時から、邑久光明園園長畑野研太郎先生に、「療養所の今と将来構想」と出した講演をしていただきました。
(内容)
(ハンセン病・このユニークな病)
①世界的、歴史的、宗教的な強い差別偏見
②非常に多様な症状
③M/Lepraの奇妙な性質
④全身に及ぶ重篤な後遺症
(日本のハンセン病の歴史)
(療養所の今)
・入所者の減少と高齢化
・高齢と後遺症に伴う疾患の増加
・園としての社会復帰の現状
・国の政策との闘い
など、パワーポイントを使って短時間で中身の濃い講演をしていただきました。
11時からは、屋会長と山本副会長の案内で、2班に分かれて、光明園内のフィールドワークを行いました。
納骨堂で献花したのち、ふじ公園、国賠勝利の碑、しのびづか公園、監禁室、資料展示室などを、90分くらいかけて巡りました。
光明園、愛生園の二つの療養所をもつ長島には、ハンセン病政策の歴史を伝える歴史的建物等が多く残されており、将来構想のなかでも、歴史公園として後世に残すということを決めています。
午後からは、光明園の看護師、介護員の方々の全面的なご協力により、介護の講義と、目の不自由な人を想定した階段などの歩行介助、車いすでの介助の実践を行いました。
次回はいよいよ最終回です。
6月26日(日)は、以下の予定です。
11時から、愛生園歴史館見学(希望者のみ)
13時から、入所者との交流、少人数のグループに分かれて行います
14時30分から、閉講式、オリエンテーション、引き続き、懇親会を行います。
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今年のハンセン病市民学会in名護・宮古で企画された、八重山のハンセン病の歴史を巡るツアーについて、琉球朝日放送が、レポートしています。
1916(大正6)年、日本政府は、内務大臣管轄下に保健衛生調査会を設置した。
第四部会に光田健輔も委員に名を連ね、このなかで、光田は、「放浪患者」のみ隔離収容するのではなく、全てのハンセン病患者を隔離することを強く主張し、その構想実現のために行動を始めました。
光田健輔は、こうした絶対隔離の場所として、沖縄県の西表島や岡山県の鹿久居島・長島などの離島を調査しました。
1917(大正7)年1月、光田健輔は、後藤新平内務大臣に、西表島を最適とする報告をしました。
しかし、西表島は、マラリアの多発地帯であったため、光田健輔の、「西表島」構想は、内務省の採用するところとならなかった。
代わって候補地とされたのは、岡山県瀬戸内市邑久町の長島であった。
琉球朝日放送 報道部 » Qリポート ハンセン病隔離構想の島
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本日6月12日(日)、瀬戸内市社会福祉協議会で、第10回ハンセンボランティア養成講座の2日目の講座が開催されました。
申込者は、今回から1名増えて24名となりました。
今回は、13時から15時まで、関西福祉大学社会福祉学部長の平松正臣先生の「ボランティアを始める前に」と題する、ボランティア論についての講座。
ボランティアとは、ボランティアの起源、ボランティアの4原則、ボランティアの役割、ボランティアの心構えなどをテーマに話をしていただいた。
15時から16時まで、会員の5期生の青江信男さんと6期生の疋田邦男さんが、「ボランティア活動実践から学ぶ」という報告を行いました。
「ゆいの会」が、ハンセン病療養所で行っている活動はさまざまです。
①入所者の県内外への里帰り等の付き添い
②社会復帰支援
③入所者への朗読、代筆、パソコン指導、農作業手伝い、作品展の支援
④長島愛生園歴史館での運営ボランティア(館内、園内ガイド)
⑤長島愛生園‥邑久光明園での夏祭り手伝い
⑥長島愛生園の歴史的資料保存整理作業
⑦バスレクリエーション
⑧ふれあいボランティア
⑥の「歴史的史料保存整理作業」の成果は、国立ハンセン病資料館HPで、「らい文献目録・社会編」のデジタル公開という形で始まっています。
⑧の「ふれあいボランティア」は、、今年5月9日から長島愛生園で始まりました。ハンセン病療養所での、全国初めての試みです。
目的:療養所での入院生活を豊かに過ごすためのお手伝い
対象者:長島愛生園:治療センター病棟‥第1病棟の入所者の方々
活動日:毎週月曜日
活動時間:13時30分から15時30分
活動内容:病棟2Fのデイルームで傾聴やお話し相手をする。
活動方法:2人1組で活動、1ヶ月単位で予定表を作り、対応する。
次回の講座Ⅲは、6月18日(土)、国立療養所邑久光明園が会場です。
10:00~10:40 邑久光明園の現状 畑野研太郎 邑久光明園園長
10:50~12:30 邑久光明園内フィールドワーク
13:30~15:00 介護実践 講師:邑久光明園看護師・介護士