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ゆいの会の9月の運営委員会を開催しました。
日時:平成24年9月4日19時~
場所:岡山合同法律事務所
出席者 近藤、山本(早退)、出井、疋田、金田、岩田、児子、志賀、森田、田村、呉、則武
第1,報告事項
1,企画部局
芋煮会(入所者との交流会)
日時:11月3日(午前10時頃集合)
会員以外にも参加を呼びかける。
9月15日午前10時に,自治会と打ち合わせ。
農園作り 10坪住宅跡の1区画、土作り・鹿対策どうするか?
農具を収納する小屋は,現在あるものを活用。
2,コーディネイト部局
①ふれあいボランティア(長島愛生園病棟)
最近担当者が増え、担当者を組みやすくなった。
なじみやすい愛称を検討中。
②傾聴ボランティア
徐々に定着してきた
③文芸協会関連
昨年図書室を整理。永瀬清子と愛生園との交流を裏付ける手紙が見つかる
今後、1000枚以上の手紙類を分類整理中。
④個別対応ボランティア
入所者の作品の口述録音作業の手伝い
3,広報部局
ニュース28号を9月中に発送予定
4,会計
会費納入状況
収支の状況報告
第2,協議事項
1,ハンセン病問題のこれからを考える国際シンポジウム
主催:長島愛生園,公益財団法人笹川記念保健協力財団 主催
協力:ハンセンボランティア「ゆいの会」
10月27日 午前10時~12時
アークホテル岡山3階 牡丹の間(事前申込み不要,参加費無料)
※詳細は,後日お知らせします。
2,芋煮会
→企画部局報告の通り
3,ゆいの会パンフレット
→パンフレット案を次回検討。
4,啓発映画キャラバン
映画 「もういいかい ハンセン病と三つの法律」(143分)。
http://slowcom.fc2web.com/hansen1.html
来年春のゆいの会総会の際に,一般市民を対象にした上映会の形で実施を検討中。
次回運営委員会 10月3日(水)午後7時~
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7月13日(金)16時から,鳥取地裁で,ハンセン病非入所者遺族訴訟の第10回口頭弁論が開かれました。
本件は,ハンセン病の非入所者の子が,国と鳥取県に対して,らい予防法及びハンセン病隔離政策によって被った被害について,国家賠償を求めている訴訟です。
第10回口頭弁論では,原告側から,被告が第3準備書面で述べている「消滅時効」の主張に対する,反論の準備書面を提出しました。
国(厚労省)は,2011年の熊本判決後,統一交渉団との間で,被害者に対して賠償一時金を支払う基本合意書を2つ締結しています。
基本合意書1は,入所者及び入所者の遺族について,基本合意書2は,生存している非入所者に対し,それぞれ賠償一時金を支払うことを合意しています。
しかし,基本合意まえに死亡した非入所者の相続人が,損害賠償請求権を相続等により承継した場合を対象としていません。したがって,非入所者の遺族らは,まったく救済の外に置かれてきました。
国や鳥取県は,非入所者の承継人や非入所者の家族固有の損害についても,前記合意書の趣旨から当然に救済を受ける権利が発生したとか,あるいはこれらの権利を行使することが可能であるなどと,これまで公式あるいは非公式に表明したことはありません。
また,抜本的な偏見差別解消策をとることもしていません。
それにもかかわらず,国や鳥取県は,仮に損害賠償請求権があるとしても,もはや時効で消滅していると主張しているのです。
被害者が提訴できない状況を作り上げ,継続している加害者が,消滅時効を援用すること自体,信義則上許されないものであり,時効援用権の濫用というしかないと思います。
鳥取地裁での第11回口頭弁論期日は,9月12日(水)10時00分から10時30分です。
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12月14日に岡山市内で日弁連主催の国選弁護シンポが開催されますが,これに先立ち,11月9日(金),岡山弁護士会館で国選弁護プレシンポが開催されます。
プレシンポの実行委員会は,9月1日(土)午後1時から5時まで,プレシンポで基調講演などをお願いしている韓国の国立警察大学校の李東熹教授をお招きし,委員10数名が参加して事前勉強会を行いました。
「韓国の刑事司法改革の成果,課題,示唆」という観点から,①韓国における刑事司法改革の沿革とその概要,②勾留・保釈制度,③被疑者取調べの適正化,国民参与裁判の試行と最近の動向などについてお話していただいたうえで,参加者で意見交換しました。
両国は,司法改革の面においても相互に影響を与えながら改革を前進させてきましたが,近時の韓国の勾留・保釈制度の改革や被疑者取調べの適正化については,日本が学ぶべき点が多いと思います。
弁護士だけでなく,こうした問題に関心のある市民の皆さんにも,ぜひ積極的に11月9日のプレシンポに参加していただければと考えています。
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8月31日(金)は,岡山大学法曹会(岡法会)主催の夏期無料法律相談会が,倉敷市役所玉野,児島,水島支所の三箇所で行われました。
ことしは,この相談会には,弁護士のほか大学生,岡山大学法科大学院生,司法修習生など総勢30名以上が参加しました。また,岡山大学名誉教授阿部浩二先生は,今年も参加していただきました。
今年は,午後9時から午後4時までの間に,三か所の会場で,合計65件の相談があり盛況でした。
相談会終了後は,児島のホテルにほぼ全員が宿泊し,さらに懇親を深めました。費用は,岡法会の会員弁護士の寄付もあり,弁護士以外は,参加費は無料となっています。
後輩の育成を兼ねて実施している岡法会の恒例の行事です。
法曹をめざす若い人たちにとっても,貴重な経験になったようでした。
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12月14日,日本弁護士連合会主催の「国選弁護シンポジウム」が,岡山市で開催されます。
このシンポジウムの,プレ企画として,11月9日(金)午後6時から,岡山弁護士会館で開催することになり,プレ企画プロジェクトチームでは,当日は,韓国から国立警察大学校李東熹教授をお招きし,基調講演とシンポジウムを行うことを計画しています。現在,その内容を検討中です。詳細は,岡山弁護士会HPにも掲載予定です。
一般の市民の方々も,参加可能(無料)ですので,関心のあるかたはぜひおいでください。
韓国では,刑事訴訟法において,被疑者に対する取調べは不拘束状態で行うことを原則とする旨を定め,起訴後の保釈率も高く,実務においても,被疑者の身体拘束率は日本と比較して格段に低くなっています。
また,現在,日本でも議論が始まり,一部検察庁,警察において試行が行われている被疑者取調べの録音録画に関しては,韓国では,2007年改正刑訴法(2008年施行)により,捜査の透明化の確保を主たる目的として,映像録画制度が導入されています。
「調査の開始から終了まで全過程及び客観的状況」が録画対象とされています。
可視化導入の捜査への影響については,警察においても,現在では,自白させようという意識はなく,被疑者の態度を見極めて本当のことを言っているのかどうかを判断する根拠を固めればよいといいう意識に変わってきた。また,お互いに慎重に質問し,慎重に答えるようになり,自白はかえって得やすくなったとも言われており,可視化導入が,捜査の妨害になるとか真実を得られなくなるというようには考えていないと言われています。
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8月11日,菊地事件連続講座実行委員会主催のシンポジウム「菊地事件と無らい県運動」が,菊地恵楓園恵楓会館で開催されました。
特別講演: 熊本日日新聞社本田清悟氏 「新聞は菊地事件をどう報じたか」では,地元の熊本日日新聞が,菊地事件をどう報じてきたかを検証し,過去と向き合いどのような教訓を導き出すかが重要であると語りました。
パネルディスカッション:「菊地事件と無らい県運動」(パネリスト小松裕氏(熊本大学),徳田靖之氏(弁護士))
我が国及び熊本県における無らい県運動の概要や,現在熊本県がおこなっている無らい県運動の検証の現状,無らい県運動が菊地事件とどう関わっていたのかなどについてディスカッションが行われました。
そのうえで,同事件再審弁護団が,9月末には,刑事訴訟法439条1項1号で再審請求権者と定められている検察官に再審請求を行うことを求める手続に入ることを決めたことが明らかにされました。
西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/318116 -
第4回ゆいの会運営委員会を開催しました。
日時:8月6日午後7時~
場所:岡山合同lo
出席:近藤,金田,則武,志賀,森田,児子,田村,岩田,山本
議事
1.夏祭り
愛生園 歴史館運営ボランティア 5名参加
歴史館特別開館に,45名の来館者。
光明園 ボランティア 10名参加
ゆいの会の出店「わた菓子や」に,120名を超える親子が訪れ,綿菓子作り体験を楽しむ。
2.各部局報告
企画 なし
歴史館 なし
ふれあいボラ 11期生からも4名が参加。
文藝
個別対応 外出付き添いなし。傾聴ボランティアが始まっている。
次回には活動報告をあげる。
広報 ニュース28号を,9月30日発送予定で,準備中。
3.ハンセン病療養所の歴史施設の保存に関する国際シンポジウム企画
国立ハンセン病資料館が,10月に行うシンポジウムに参加する各国関係者が,10月26日に長島愛生園を訪問するに合わせて,愛生歴史館の独自企画で行うもの。
日時:10月27日(土)午前10時~12時
場所:アークホテル(岡山市内)
4.「社会復帰支援活動10年の歩み」
日時:10月28日(日)午後1:30~4:30
場所:国際交流センター(岡山市内)
5.収穫祭
愛生園
11月3日実施予定
6.映画上映会企画
検討中
7.ぼらばんとの連係
8月17日から,光明園でのワークキャンプへの参加呼びかけ
川崎医療福祉大学,関西福祉大学の学生さんたちにも呼びかけしている。
8.次回運営委員会
9月4日午後7時から
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福島原発事故で,福島県内の仮設住宅等に避難している親子の方々に,国立療養所邑久光明園で,8泊9日の短期休暇を過ごしてもらおうという試みが行われています。
たくさんのよい思い出をつくってもらえればと願っています。
明日は,邑久光明園の納涼夏祭りが行われます。ゆいの会も,ボランティアで参加しています。
毎日新聞,朝日新聞,山陽新聞の記事です。
http://mainichi.jp/area/okayama/news/20120730ddlk33040316000c.html
http://mytown.asahi.com/okayama/news.php?k_id=34000001207300001
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2012072810022345 -
7月24日(火)14時30分から16時まで,倉敷市児島琴浦公民館での平成24年度人権教育講演会で,「ハンセン病問題から人権を学ぶ~ハンセン病療養所の将来構想と私たちのかかわり」という演目で講演をする機会がありました。
ハンセン病問題や「ゆいの会」の活動に強い関心をもっていただいている琴浦公民館長から,熱心なお誘いをいただき実現しました。
当日は,学区の先生方も含め,90人近い地元の方々に,講演会に参加していただき熱心に聴いていただけました。参加していただいた皆さまには感謝します。
「ゆいの会」も,こうした活動を通じて,一人でも多くの市民の方々に,人権問題としてのハンセン病問題を知っていただくきっかけになればと願っています。
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7月15日~16日ソウル,17日~18日小鹿島(ソロクト)に行ってきました。
2012年7月16日14時~18時,韓国言論振興財団記者会見場(プレスセンター19階)で,ソウル大学社会発展研究所主催の「2012 한센 인권 국제 심포지엄 」(ハンセン人権国際シンポジウム)が開催され,日本からはソロクト弁護団ら13名が参加しました。
ソロクト訴訟,その後の我が国のハンセン病補償法に基づき,戦前ソロクトに隔離収容されたハンセン病患者の補償申請を一緒に取り組んでいる韓国弁護団は,現在,韓国政府に対し,同政府が1945年以降ハンセン病患者に対して行った断種・堕胎の責任を追及する裁判を提起しています。
シンポジウムでは,断種堕胎裁判の原告である男性と女性,それぞれ一人の方が,今も心の中から消えることのない辛い体験について話をされ,韓国,台湾,日本からそれぞれの国におけるハンセン病患者に対する断種・堕胎の事例報告を行いました。
最後に,韓国弁護団から,断種堕胎裁判の経過,意義,課題等について報告があり,討論が行われました。
引き続き,この問題の解決に向けて,努力しなければならないとの思いを強くしました。
その日の夜は,韓国弁護団と一緒に食事をしながら楽しい時間を過ごすことができました。
17日は,ソウルから飛行機とマイクロバスを乗り継いで,小鹿島に向かいました。
日本の弁護団としては,3年ぶりの訪問でした。自治会に立ち寄り挨拶をしたあと,朴院長を表敬訪問し,国立ソロクト病院の現状や将来構想などについての考えをお聞きしました。
(国立小鹿島病院)
ソロクトでは,年間50~60名が亡くなられるとのことでしたが、再入所される方が,ほぼ同数おられるので,入所者数は大きな減少はないとのことでした。現在の入所者は590名です。
3年前とは,病院も入所者の居住棟も新しく建て替えられて,住環境は大変改善されていました。
朴院長のお話では,入所者が大幅に減少し,その存続が問題となるのは20~30年先のことと考えているが,いまから将来構想
のことも検討しており,ソロクトは将来も医療機関として存続させたいと考えている,ということでした。
また歴史的建物等は,登録文化財として15の建物等をすでに登録しており,将来にわたって残していきたいという話をされていました。
入所者自治会長によれば,ソロクト裁判の原告の3分の1の方が現在までにすでに亡くなられたそうです。
何人かの方の住宅を訪問し,お元気な姿を拝見し,また久しぶりの訪問を喜んでいただきました。